◇日 時:2014年2月22日(土)18:30 ~ 21:00
◇会 場:武蔵野公会堂(東京・吉祥寺)
◇内 容:遊牧の民の調べコンサート
●報告者:三沢 織江(東京本社)
風の旅行社では、デザイン担当のわたし。パンフレット制作などで頻繁に目にしていた馬頭琴とドンブラ。いったいどんな音楽を奏でるのか、想像してはワクワクしていました。やっと機会があり「遊牧の民の調べコンサート」のお手伝いができることになりました。
開場とともに続々とお客さまが来場
演奏者お二人のCDと、美しい
カザフ刺繍のポーチ等も販売
第一部はクグルシンさんのドンブラの演奏。カザフ民族の苦難の歴史を歌とドンブラで奏でます。よーくドンブラを見ると二本の弦しか張られていません。たった二本の弦から流れる音色は、とても優しく心地よく、遊牧民の生活を思い起こさせるかのようです。
モンゴルの風景がスクリーンに映し出されます
カザフ刺繍の衣装。鮮やかで美しい
第二部はドルジパラムさんの馬頭琴の演奏です。今回は「ジョノンハル」という、馬について演奏される曲14頭分を聴き比べるという趣向です。ジョノンハルとは、モンゴルの民話に出てくる馬のこと。
ジョノンハルの民話についてはこちら
“水面を移動するように走る馬”や“頭を左右に振って走る馬”など、それぞれの走り方や癖などの個性が馬頭琴の音色に乗って繰り広げられました。馬頭琴はドンブラとはまた違った温かさがあります。弦と弓のかすれる音はモンゴルの乾燥した空気や草原を思い出させました。最後はクグルシンさん、ドルジパラムさんお二人での演奏になりました。
5月に開催されるモンゴルのイベントの告知も
終演後はサイン希望者が殺到!
モンゴルの民族衣装を着て
来場された素敵なご一家
マイナーコードで哀愁に満ちた音色のドンブラと馬頭琴。演歌や民謡と通じるところがあり、日本人には馴染みやすいのではないでしょうか。わたしは、といえば、昨年訪れたモンゴルの草原の香り、鞍から伝わる馬の鼓動、寝転がって見上げた星空などを思い出していました。また、ドンブラと馬頭琴を大草原のゲルの中で聴きたいものです。