旅の鉄人“立花誠”と行く知られざるアフリカツアー第4弾はスーダン!
今回のツアーで訪れる、スーダンの見どころを旅の鉄人がご紹介します。
【オールド・ドンゴラ】
オールド・ドンゴラには6世紀ごろまで栄えたヌビアのキリスト教文化を知る手掛かりとなる寺院の遺跡があります。
また、この地域は埋葬の土地として後世、イスラム教徒も円錐形の墳墓を築きました。
また、ガダール村には、美しい装飾がなされたヌビア人の家もあります。
【世界文化遺産ジェベル・バルカル】
巨大な岩山で、古代クシュ王国の聖地とされた場所で神殿建築が残ります。
ジェベル・バルカルは、古代クシュ人、エジプト人からは、アモン神の家と信じられ、聖なる山として崇められました。
スフィンクス参道やアモン神殿、ピラミッド群などをご覧頂けます。
【ヌリのピラミッド群】
タハルカ王のピラミッドをはじめ、まるでピラミッドの寄合のような、多くのピラミッドがあります。
【バユーダ砂漠】
車窓から広大な砂漠を見ながらメロエを目指して走ります。。
【メロエ】
スーダンを紹介する写真に必ず登場する、美しい鋭角のピラミッド群があります。
また、メロエ王宮(ロイヤル・シティ・オブ・メロエ)は、ナイル川のほとりから3km離れた場所に築かれた、クシュ王国の都城遺跡です。
【エル・クッル】
エル・クッルには、ヌビアの為政者であったヌビアン・ファラオの陵墓があります。
そのうちの二基は、とくに壁画のが美しく、有名です。
○コプト教(キリスト教)教会遺跡
○イスラム教の聖者の墓地
○ガダール村の美しい装飾がなされたヌビア人の家
スーダンで栄えた王国の紹介
●クシュ王国●
紀元前9世紀ごろに建国されたクシュ王国は、紀元後4世紀にかけて、ナイル川上流に栄えました。最盛期は現在のスーダン北部に位置するナパタ地方に都を定め、アフリカ大陸北東部のほぼ全域にわたり統治したといわれています。クシュ王国で特筆すべきは、独自の文字(メロウェ文字)を持ち、すぐれた製鉄技術をもち、高度な建築技術を持っていたことです。古代エジプト人が成しえなかった鋭角ピラミッド建造をはじめ、数々の神殿を築きあげました。
●メロエ王国●
紀元前7世紀ごろ、鉄器で武装したアッシリアのエサルハドンおよびアッシュールバニバルの侵攻を受けたエジプト第25王朝から逃れたファラオ・タハルカは、クシュ王国まで落ち延びました。その後、紀元前591年ごろ、アスペルタ王がメロエに遷都。この遷都を境に、クシュ王国はメロエ王国となります。メロエ王国の国土は肥沃な土地を有し、農作物は常に豊作であり、また鉱物資源もふんだんに採れたため、アビシニア(現在のエチオピア)からインド洋へと通じる交易路の中継点として繁栄しました。アッシリアから導入された製鉄の技術も高度なものに発達し、やがてアフリカ大陸全土に広まりました。クシュ人もアフリカ人として初めて、鉄を製造できるようになりました。エジプト文化の影響も強く受け、ピラミッドが建造され、ヒエログリフから発展したメロエ文字を持つに到ります。そしてエルガネメス(紀元前248年~紀元前220年)の治世のもと、その栄華は頂点を極めました。紀元後350年ごろ、アビシニア高原に興ったアクスム王国は、メロエ王国に侵攻。ついにメロエは陥落し、栄華を誇ったクシュ王国~メロエ王国は滅亡しました。
世界200カ国以上を歩いた“旅の鉄人”
立花 誠 (たちばな まこと)
風の旅行社に最初に入社したのが1996年4月。それから2003年まで在籍。その後、20年間の空白期間を経て2023年4月に風の旅行社に復帰。小学生のころ、中国文化の展覧会で翡翠の棺を見て、「日本の外の文化」に興味を持つ。初めて行った国は燐鉱石の輸出で世界屈指の裕福な国であったころのナウル共和国。それ以降、文化的なテーマを決めて海外旅行を続け、気が付いたら行っていない国はイスラエルとコソボだけに(2024年07月現在)。国内では「神話・伝説」に興味を持ち、紀伊半島や奈良、伊豆等を頻繁に訪れた。現在、風の旅行社でチベットやブータンを担当。趣味はコイン、紙幣、切手収集。好きな食べ物はダルバート、タジン、シャコのお寿司。