【風の女子旅】極北のツンドラ紅葉を馬で往く
終了ツアー 2020/09/05(土)発 秋のユーコンを乗馬とキャンプでたのしむ7日間
ユーコン準州って?
カナダ北西部の角に位置し、三角形のような形をしている小さな準州がユーコン。北は北極海、西はアラスカと接しています。よく、アラスカと間違えられますが、ユーコンはアラスカに最寄りのカナダです。
ユーコンの位置
カナダの中ではまだまだ知名度の低いエリアですが、ユーコン準州の多くの場所が「オーロラベルト(オーロラが頻繁に発生する地帯)」の真下に位置しているため、わざわざ遠くまで出かけずとも、州都ホワイトホースや西部のドーソン・シティの町からオーロラが見られる日もあります。
オーロラスポットは北欧やアラスカなど世界中にありますが、特筆すべきは、ユーコンのロケーションの良さ。北米第2位、カナダ最高峰マウントローガン(5959m)が聳える世界遺産のクルアニ国立公園はじめ、ゴツゴツとした岩山が屹立し、‘極北のパタゴニア’とも称されるトゥームストーン州立公園など、ダイナミックな山岳風景とオーロラとが合わせて見られる、世界でも有数の場所です。
ユーコンの気候の特徴
*亜寒帯気候(冷帯湿潤気候Dfc)に属し、夏は短く冬が長い。
*乾燥した大陸性の気候で、冬の寒さは厳しく、積雪も多い。
*山のすぐ麓にある地理的な特性から、カナダの主要都市の中で降水量は最も少ない。
*ハッキリとした雨季・乾季の区分はなく、1年を通して降水量ほぼ平均的。
*季節ごとに、四季の変化が見られる。
*夏と冬との温度差が非常に大きいのが特徴。
ユーコンの季節と服装アドバイス
[春(4~5月)]
冬が長いため、春の訪れは遅いですが、低地では野生の花々が咲き始める時期。山岳部では残雪の山でのスノ-アクティビティが可能。オーロラ観賞シーズンとしては終盤だが、厳冬期ほど冷え込みもきつくないので、雪山とオーロラを見る(撮る)には良い時期ともいえる。この時期の服装は、日本の残雪期と同様に、上着はレインウェア+薄手のダウンジャケット+フリース、防寒用の帽子と手袋、防水性の高いトレッキングブーツがおすすめ。
[秋(9、10月)]
冷え込みはじめ、特に山岳部では色鮮やかなツンドラ紅葉が楽しめる季節。徐々に一日の日照時間が短くなるため、この頃からオーロラ観賞も望める。紅葉ハイクとオーロラが楽しめる8月下旬から9月が1年の中でもっとも人気が高い。服装は、春の残雪期と同様のものを推奨。10月以降は厚手のダウンジャケットが望ましい。
[冬(11~3月)]
長い冬。マイナス20℃前後の寒い日が続き、雪も多く降る。気温も日に日に低くなり、時には-30℃を下まわることも。冬の日照時間は最短で4時間ほどとなる。暗い時間が長いため、オーロラ観賞には一番適した季節。この時期は日本の冬山登山装備と同様に、厚めのハードシェル+厚手のダウンジャケット+フリース、メリノウールなどのアンダーウエアの重ね着を推奨。暖かい帽子や手袋、ネックウォーマー、マイナス30度前後まで対応している耐寒ブーツなども必要です。
※上記の他、紫外線対策の日焼け止め&サングラスは、一年を通して必携です。
ユーコン各地の気温表
地名 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
ホワイトホース | 最高気温 | -13 | -9 | 1 | 6 | 13 | 19 | 21 | 19 | 12 | 4 | -6 | -11 | 最低気温 | -22 | -19 | -12 | -5 | 1 | 5 | 8 | 6 | 2 | -3 | -13 | -19 |
降水量 | 17 | 11 | 10 | 7 | 15 | 30 | 41 | 39 | 34 | 23 | 19 | 18 | |
ドーソンシティ | 最高気温 | -23 | -17 | -4 | 8 | 16 | 21 | 23 | 20 | 12 | -1 | -14 | -20 | 最低気温 | -31 | -28 | -20 | -8 | 1 | 6 | 8 | 5 | -1 | -9 | -22 | -29 |
降水量 | 19 | 13 | 11 | 8 | 28 | 40 | 48 | 42 | 35 | 31 | 25 | 21 | |
出典:ユーコン準州観光局
春(残雪期)と秋(紅葉期)のトレッキング服装例(クリックすると拡大します)
撮影協力:株式会社キャラバン Caravan club
東京都文京区本駒込2-29-24
パシフィックスクエア千石2階
冬の服装例
オーロラの出る日は快晴のことが多く冷え込みも激しくなり、マイナス30℃前後になる可能性もあります。基本的にはスキーの格好でOKですが、インナーはウールの方が良いでしょう。中間着は厚手のフリースだけでも構いませんが、ウールの肌着やシャツを重ね着するのが一番効果的です。
アウターはダウンジャケットかスキーウエア。オーロラ観賞時はじっとしているため、末端の耳や手先が冷たくなります。耳を覆うニット帽と手袋の重ね着が望ましいです。一番冷えるのが足元ですのでスノーブーツは必須です。心配な方は厚手の靴下やカイロ(足元用も)を多めにお持ちください。
【上半身】
【下半身】
ウール素材のもの+吸湿速乾素材のもの(薄手と厚手の2種類)
メリノウールは吸湿発散性に優れているので、化繊が苦手な方にもおすすめです。ちくちくせず肌触りの良いものを選びましょう。
耐冷温度-30℃程度のもの。あたたかい中敷きやカイロを入れると、暖かさがグッと増します。
【さらに持っていくと快適に過ごせるもの】
▼ ネックウォーマー
首元が冷えます。犬ぞりのときなどにもあると重宝します。
▼ 厚手の手袋と薄手の手袋
手袋は防水性のあるスキー用手袋とウールなど保温性のあるものを重ねます。薄手のものもあると写真撮影時に重宝します。
▼ ダウンパンツ
オーロラ観賞時など、足元から冷えます。特に女性の方は腹巻などもあると良いでしょう。
▼ 各種カイロ
足用のものも含めて数種類あると良いでしょう。夜間の撮影で、カメラの電池の減りを抑えるのにも重宝します。
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