モロッコを旅すると行く先々で目に留まる「モロッココスメ」。モロッコの大地から採れた花や実から作られるローズウォーターやアルガンオイルはその代表とも言えます。モロッコの旅の記念に親しい人に贈るもよし、自分へのお土産にしてもよし。ここでは2種類のモロッココスメの紹介と、貴重なアルガンオイルの出来るまでを紹介します。
その1 ローズウォーター
天然のローズウォーター 1本40DH~
バラの石鹸 小15DH~ 大30DH~
ダマスクローズの世界四大産地のモロッコ。4~5月の数週間に咲く花びらを収穫しローズウォーターに加工します。この時期にカスバ街道沿いのムゴナ村を通ると甘い香りが道にも漂っています。都会のスークなどでは人工の香りのものが安価で出回っているのでご注意を!
その2 アルガンオイル
ピュアアルガンオイル(食用)500cc=300DH
モロッコの南部にしか群生しないアルガンツリー。その木になる実から取れるアルガンオイルは栄養価も高く、最近では美容界でも注目されています。
種の白い核の部分だけを手作業で取り出し、採取します。100キロの実からわずか1リットルしか取れないという貴重なオイルです。食用と化粧用どちらも販売されています。
● アルガンオイルが出来るまで ●
モロッコだけに育つアルガンツリーは、海に近い南西部エッサウィラ地方周辺に多く育つ木です。幹が堅く乾燥に強い木で、この木からとれるアルガンオイルは多くのビタミンEを含むと言われており、味と共に高い栄養分がコスメや食用として注目されています。
エッサウィラへの道沿いに広がるアルガンツリー
これがアルガンの実
オイルを抽出するには、まず実を乾燥させ中の硬い実を割り、種子の部分を取り出します。
アルガンの堅い実をわります
白い実が出てきました
コスメにする場合は、生のまま石臼でひきます。石臼からは茶色いペースト状の
アルガンの実がとれます。水を加えてオイルと水、その他のものに分離させます。
モロッコの石臼を使いゆっくり回します
石臼からアルガンの実が
ペースト状ででて来ました
工房にはコスメ用のほか、食用も販売しています。アルガンオイル、アーモンドの粉、
ハチミツを混ぜたアムルーはパンにつけて頂くと香ばしくおススメの一品です。
エッサウィラ近郊にあるアルガン工房
工房内にはアルガンオイルを使った
食用、コスメ用商品も販売しています
モロッコの中でも限られた地域にしか育たないアルガンツリー。
そこにしかないものの尊さを感じてみませんか?