ミャンマー東部・シャン州の高原にあるインレー湖(約900m)にはインダー族という民族が暮らしています。1,000年の昔、バガンの王様の命令で南の海岸地方から連れて来られた海の民で、今は湖上に高床式の家を建て、独特の立ち漕ぎで小船を操り、漁をしたり、浮島を作って野菜を栽培して暮らしています。また、周囲は1,200~1,400mの山に囲まれ、パオ族などの山の民が暮らしています。古くから敬虔な仏教徒が多く仏教遺跡もあります。そんなインレー湖での風の旅行社流の楽しみ方をご紹介いたします。
朝市を訪ねる
インレー湖周辺では複数の村で五日おきに朝市が立ちます。日をずらして開催されるので一年中ほとんどいつ訪ねてもどこかの朝市を訪ねることができます(満月新月など特別な日を除く)。その村だけでなく周辺の村から人が集いますのでいろんなものが集まります。魚類、山菜などの食料、衣類、日用品から鶏、市によっては出前鍛冶屋や散髪屋さん、時にサイコロ遊びの光景なども見かけます。
トレッキングで村を訪ねる
今も牛車が移動・輸送手段に使われているインレー湖周辺の丘陵地帯を歩きます。牛車の轍やあぜ道、手作りの橋をたどりながら、周辺に住むパオ族やダヌー族タウンヨー族たちの村をめぐってインレー湖へ。コースは日帰り、2日、または3日と体力に合せて選べます。宿泊は少数民族の民家または僧院。ミャンマーならではのトレッキングに挑戦してみてください。
ホームステイする
インレー湖では湖上のインダー族の民家にホームステイできます。朝ボートのエンジン音とお経で目覚めます。立派な仏壇のある部屋やナッ神を祀る部屋もあります。トイレ、シャワー室はとてもベーシックですが。ここしかできない体験です。
湖上のコテージ風ホテルに泊まる
インダー族は湖上に高床式の家を建てて暮らしています。その建物をまねて作ったのがコテージ風ホテル。湖上を蹴立てて走るモーターボートで到着し、夜はとても静かです。風が刻む波の音を聞きながら泊まってみるのはいかがでしょうか。
遺跡を訪ねる
インレー湖の周辺には2つの大きな遺跡があります。
カックー遺跡は2000年まで未開放であった仏教遺跡。16世紀頃からパオ族、シャン族の人々によって寄進されたパゴダが2,000基以上林立し荘厳な雰囲気です。
祭りを見る
毎年9月下旬~11月上旬(年により変動)、インレー湖最大の祭りが行なわれます。湖上の寺院ファウンドーウーパゴダのご本尊を黄金の船に乗せ、18日間かけて周囲の村々を巡るのです。漕ぎ手はインダー族の青年。一艘に50~100人が乗り込んで独特の立ち漕ぎでご本尊の載った船を曳航します。