冬のチベット、ものすごい寒さを想像される方、多いのではないでしょうか。
でも実は、ラサの昼間の気温は、同じ時期の東京や大阪とほとんど同じなのです。
冬は晴天率が高く、日差しが強いので、昼間は思いのほか暖かく快適です。
ただ、標高が高いので朝晩は冷え込み、12月1月はマイナス10℃くらいになります。
ラサ、ツェタン、シガツェ、ギャンツェなどの都市部のホテルなら部屋に暖房はありますが、残念ながら、効きが良いとは言えません。
また特にラサに着いたばかりのころは、高所順応ができていないので体からの発熱が少なくなり、より寒さを感じやすくなります。
やはり、しっかりとした防寒対策が必要です。
また、寒さと同じくらい気をつけなければならないのが「乾燥」。
冬のチベットは乾季のため、かなり空気が乾燥しています。
セーターやフリースを脱ぐ時に、バチバチと静電気がなります。
油断していると、直ぐに喉、鼻、気管支をやられて風邪をひいてしまいます。
だから、乾燥対策もとっても重要です。
お勧めの防寒対策、乾燥対策グッズをご紹介しますので、ご参考にしてください。
●ズボン下(ももひき)
冬は必須アイテムです。
寒さに慣れたチベット人でさえも必ずズボン下をはいているので、我々外国人はなおさら利用した方がよいです。
冬は2枚重ねてはくというチベット人もいます。
ユニ○ロのヒート○ックはとってもお勧めです。
ちなみに、これはチベット人へのお土産としても喜ばれる品物です。
●毛糸もしくはフリースの帽子
必ず耳まで隠れる物を。
寒ければ就寝中も着用がお勧めです。
●厚手の靴下
睡眠時は2枚重ねがお勧めです。
●厚手の手袋
すぐ汚れるので予備もあるとよいです。
●靴
生地が厚めの物をお持ちください。
薄い生地の靴は足が冷えるので、避けましょう。
足首まであるブーツがお勧め。
かさばりますが、トレッキングシューズはとても暖かいです。
ちなみに、チベットでは靴を脱いで観光するところはほぼありません。
●湯たんぽ
ペチャンコにして持ち運べるので、ゴムか塩化ビニール製の物が便利。
多くのホテルでは部屋に湯沸かし器がありますし、湯沸かし器が無ければお湯をもらうことができます。
●使い捨てカイロ
中国ではほとんど売っていません。
●テルモス(魔法瓶)
冬は必須です。
高山病対策として水分補給はとても大切ですが、冷たい飲み物は寒くてなかなか飲む気になれません。
1リットルくらいの少し大きめの物が便利。
合わせてティーバックや粉末ドリンクなども。
就寝前は暖かい飲み物を入れて枕元に置いておきましょう。
●保湿クリーム
極度の乾燥で手先がひび割れするほどです。
普段よりもたっぷり塗っておきましょう。
●日焼け止めクリーム
標高が高いラサは紫外線が非常に強いため、真冬でも日焼けします。
特に女性の方は必須です。
SPF数値の高い物をご用意ください。
合わせてリップクリームもUVカット効果のある物を。
●マスクもしくはスカーフ
外出時の乾燥対策に。
防寒にもなります。
チベット人の利用率も高いです。
●携帯加湿器
部屋の乾燥対策として。
電気を使わない自然気化式タイプなら日本から持って行きやすい。
ネット通販で1000円ほどで購入できます。
ホテルによりエアコンで暖房をすることがありますが、この場合は部屋が恐ろしいほど乾燥します。
また、ホテルに加湿器があるのは稀です。
●うがい薬
乾燥で喉を痛めやすいです。
風邪をひかないように、うがい薬でケアしましょう。
●喉飴
乾燥対策として。
出会ったチベット人にさりげなく渡すと、会話のきっかけにもなる。
さあ、これらのグッズがあれば冬でも安心して過ごせます。
是非みなさま冬のチベットへ!