木々の合間から見えた大山北壁
ガイドの木元康晴さんが同行する登山ツアー「邦岳探訪の旅」シリーズ。木元さんは鳥取に6年間住んでいたことがあり、“もう一つの地元”とも呼べる米子周辺の山々を案内していただきました。11/1から2日間に渡って行われた「南北から歩いて探る伯耆大山の紅葉」ツアーの様子をご報告します。
1日目 米子駅~米子空港~三平山~道の駅「風の家」~蒜山大山スカイライン~大山寺
夜行バスや飛行機を使われた方、前泊された方達と合流し、まずは大山の南側にある「三平山(みひらやま)」へ。迫力ある大山南壁の展望を期待しましたが、生憎この日は曇り空。それでも、盛りを迎えた紅葉や、軍馬育成場として使われていた歴史を物語る土塁などを眺めつつ、足慣らしに最適のハイキングを楽しむことができました。
その後、「風の家」というどこかで聞いたことがあるような道の駅で、ご当地グルメのひるぜん焼きそばを食しましたが、濃厚な味噌ダレに歯ごたえの良い鶏肉やキャベツが絡み、B-1グランプリでゴールド賞を受賞したということも納得の味でした。
宿泊先の大山寺までは蒜山大山スカイラインを経由し、途中で鬼女台(きめんだい)や鍵掛峠という展望地に立ち寄りました。残念ながらここでも展望はありませんでしたが、本来は中国地方随一の紅葉が見られる場所だということです。
2日目 大山寺~山頂~大神山神社~大山自然歴史館~境港~米子空港~米子駅
いよいよ今回のメインディッシュ・大山登山へ。山岳専門の気象予報によると午前中の方が天気が安定しているとの事だったので、早朝まだ暗いうちから歩き出すことになりました。しかし、明るくなってもどんよりした空が広がり、ついには3合目を過ぎた辺りで土砂降りの雨に。大雨が続くようであれば敗退も辞さない構えでしたが、皆様の念が通じたのか、なんとか山頂まで足を進めることができました。昨日に引き続き展望は全くと言っていいほど見られませんでしたが、日本四名山に名を連ね、明治元年まで一般登山が禁止されていた信仰の山に登頂できただけでも、山の神様に感謝すべきなのかもしれませんね。
無事に下山し入浴を済ませた後は、木元さんお勧めの回転寿司(格安!)へ。たかが回転寿司、されど回転寿司。山陰のグルメに舌も唸った今回の旅だったのでした。
おまけ
ツアー解散翌日、スタッフはもう一度大山へ向かいました。前日の寒気の影響で稜線はすっかり雪化粧。山陰にはまもなく冬がやってくるようです。