ツアー名:ボルネオ キナバル山麓探鳥 6日間
2015年8月24日(月)~8月29日(土)
写真・文●ツアーガイド:五百澤 日丸(いおざわ ひまる)
8月下旬、ボルネオ島6日間の探鳥ツアーに行ってきました。ボルネオ島のキナバル山と、麓のポーリン温泉、タンブナン、そしてコタキナバル周辺のみに的を絞った短期間のツアーです。日本を出る時は36度を超える気温の猛暑でしたので、さらに南のボルネオは50度超すんじゃないかと心配になりましたが、実際には日本より涼しい!のでした。
キナバル山の夜明け
ラフレシアセンター周辺の林道
まず最初はラフレシアセンター周辺の林道からです。霧ではなく「ヘイズ(焼畑農業による煙)」だというガス?で林道は覆われていました。まだ暗い中、モーニングBOXをたべながら待つことに。すぐ、上空にヒラヒラと飛翔する何かが。「シロハラアナツバメです! しかも、たくさん飛んでいる!」。その後も、ミヤマタイヨウチョウ、ハイイロオウチュウ、チャガシラガビチョウ、ヒメオナガバトなどなど次々と出てきます。
キナバル公園での鳥との出会い
次にキナバル山のキナバル公園へ移動し、いくつかある森林のトレイルを歩きました。今回のガイドさんはアンドリューさん。流暢な日本語で説明してくれるのはもちろん、現地を熟知しているうえ、とにかくよく鳥を見つけてくる素晴らしい人でした。時間帯により鳥がよく出るポイントを効率良くまわり、その通りの鳥が見られたことに驚きました。スンダカッコウの幼鳥、チャイロゴシキドリ、ノドグロゴシキドリ、キエリゴシキドリ、アオノドゴシキドリと、ゴシキドリ類のオンパレードや、エビチャゲラ、オオミドリヒロハシ、ボルネオモズヒタキ、メグロメジロなど、見たかった鳥たちがとにかくもう引っ切り無しに出現する・・・久々に興奮しました。
暑かったポーリン温泉
麓のポーリン温泉は標高が500m程度だけに、さすがに暑かったです・・・。でもここも外せない探鳥地。何よりキャノピー・ウォークがある場所です。ここも本当に鳥が多くて困りました。息をつく暇もなかったほどです。ウロコヒヨドリ、マミジロミツリンヒタキ、クビワヒロハシ、ゴマフクモカリドリなどなど。
最後はビーチでバードウォッチング!
そして最後はコタキナバル周辺ですが、今度は海岸部のビーチを二か所回りました。何の変哲もないビーチと芝生と疎林、という環境に、ナンヨウショウビン、モリツバメ、コゲチャキンパラ、シロガシラトビ、ミカドバト、コオオハナインコモドキ、マダラナキサンショウクイ・・・。締めにアンドリューさんのとっておきの場所でクロエリシロチドリを観察してツアーを終えました。短いながらも充実した素晴らしく楽しいツアーでした。アンドリューさん、ありがとうございました。
【今回確認できた鳥達】
チャイロカッコウハヤブサ、キナバルカンムリワシ、カオグロクマタカ、クロエリシロチドリ、コアオバト、ミカドバト、スンダカッコウ、クロバンケンモドキ、アカハシバンケンモドキ、ドウクツアナツバメ、ジャワアナツバメ、ボルネオカザリショウビン、ノドグロゴシキドリ、キエリゴシキドリ、アオノドゴシキドリ、キホオゴシキドリ、シマベニアオゲラ、カレハゲラ、エビチャゲラ、コオオハナインコモドキ、オオミドリヒロハシ、クビワヒロハシ、ボルネオモズヒタキ、タンビヘキサン、ボルネオシラガオナガ、ボルネオヒヨドリ、ウロコヒヨドリ、エボシヒヨドリ、キバネヒヨドリ、ボルネオヤブサメ、スンダウグイス、ミナミムシクイ、ボルネオクリミミチメドリ、コビトメジロ、メグロメジロ、ズグロジチメドリ、ノドジロサザイチメドリ、ハゲガビチョウ、マミジロミツリンヒタキ、ボルネオルリチョウ、ムネアカジツグミ、ミドリカラスモドキ(野生)、ボルネオコノハドリ、ボルネオノドアカハナドリ、ゴマフクモカリドリ、ハイムネクモカリドリ、コゲチャキンパラ
などなど、138種