2014年12月29日~2015年1月3日
文・写真●前田優希(大阪支店)
元旦のレギスタン広場の様子
「年末のウズベキスタン、寒くないの?」そんな質問、よく伺います。たしかに・・・12月の最高気温は7~12℃、最低気温は-5℃~5℃くらいですので、屋外はとっても寒いです。が、寒けりゃたくさん着込めばいいんです。ホテルやレストランの中は、セントラルヒーティングが設置されているので逆に暑いくらいなのでご安心を。(12月の気候についてはこちらをご覧ください。)
冬のウズベキスタンの魅力はなんといっても観光客が少ないこと。メインの見所サマルカンドのレギスタン広場やティムール一族が眠るグリ・アミール廟などでも人が少なく、写真を撮っても観光客が映り込みません。写真お好きな方には一番お薦めの時期です。その他にも今回の年末ツアーで体験してきたことをいくつかご紹介します。
中世の雰囲気が漂う古都ブハラ
~旧市街を散策~
16世紀、ブハラ汗国の首都であったブハラはイスラム教の聖都としても栄えた町です。ブハラの町は新市街と旧市街とに分かれており、昔からあるミナレット、神学校(メドレセ)、モスクなど見所は旧市街にあります。旧市街をぶらりと歩くとまるでタイムスリップしたような感覚になり、昔からの街並みの中で今も人々が生活をしている風景がお楽しみいただけます。
旧市街の中のお肉屋さん
カラーンモスクと絨毯バザール
~民家風レストランでの夕食~
ウズベキスタンには民家でレストランを併設しているお宅があり、風のウズベキスタンツアーでもよく利用します。ブハラの夕食は、その民家風レストランでウズベキスタンの代表料理“プロフ”を頂きました。プロフとは大きな釜で作るウズベク風炊き込みご飯で、家庭料理でもあり、結婚式などお祝いのときに食べるご馳走もあります。私たちは大皿をみんなでシェアしましたが、ウズベキスタン人はプロフが大好きで、華奢な女性でも山盛りによそわれたお皿をぺろりと食べてしまうそう。お肉やじゃがいも、にんじん、にんにく、レーズンなど具だくさんでとってもおいしかったです。
ウズベクのご馳走プロフ
~ミッリィーウィに宿泊~
ブハラでは、かつてのキャラバンサライ(隊商宿)を今風に改築した宿“ミッリィーウィ”に泊まりました。昔の建物を利用しているためお部屋ごとに広さや装飾などはまちまちですが、ミッリィーウィの魅力は旧市街にあるので街歩きがしやすく、ウズベキスタンの日常を感じていただきやすいこと。部屋の中にはスザニ(伝統的な刺繍)や伝統的な家具が使われていて、可愛らしい雰囲気をお楽しみ頂けます。
部屋のインテリアになっているスザニ
青の都・サマルカンド
~名物・サマルカンドナン~
ナンはウズベキスタンの食卓には欠かせないものですが、中でもサマルカンドのナンは人の顔より大きいその大きさと味が有名で、現地の人々もお土産に買っていくほど。バザールなどで売られています。私たちもナン売りのおばさんから出来たて熱々のナンを買って、みんなで食べてみました。
買ってみんなで食べてみました
~民家で年越しパーティー~
今回のツアーでは12月31日の大晦日にサマルカンドの民家にお邪魔しました。ウズベキスタンでも大晦日や元旦は家族や親戚が集まってお祝いするそうです。到着して早々、食卓の上のご馳走にまずびっくり。何種類ものおいしそうな料理が並んでいました。キッチンに移動して、お母さんに教えてもらいながらマンティ(ウズベキスタンの肉饅頭)作りを体験。1人ずつ生地がいい薄さになるまでのばし、具を包む作業を手伝わせてもらいました。
みんなで具を包みました
夕食を食べながら、家に来てくれた楽団によるショータイム。みんなで踊った後は、ウズベキスタンの伝統的な結婚式を模擬体験してもらいました。途中コルボボというサンタ風のおじさんが現れ、みんなにプレゼント。イスラム教の国なのにサンタ?あれ?お正月??となんとも不思議な感じがしましたが、そのゆるさ(?)もウズベキスタンのいいところなのかもしれません。
コルボボさんが来てくれました
子どもたちも楽しそう
最終日の初雪
ブハラ、サマルカンドとお天気に恵まれた4日間でしたが、最終日タシケントではなんと雪が降り、今年の初雪となりました。最後に雪景色も見れて、なんともラッキーな締めくくりとなりました。(雪が降るとさすがにとても寒かったです・・・。やはりどのような天気にも対応できるようカイロやマフラー、毛糸の帽子など防寒対策は万全に。)あっと言う間の6日間でしたがメンバーにも恵まれ楽しい旅となりました。冬のウズベキスタンもおすすめです!