ツアー名:大阪支店開設20周年 鳥見会とBBQパーティ
2017年10月9日(月・祝)
文●ツアーガイド:久下 直哉(くげ・なおや)
天気を一番心配していたにも関わらず、10月なのに暑い秋晴れです。森ノ宮駅を出た後、最初に皆さんに見てもらったのは、大阪城の金の鯱です。望遠鏡だとどんな感じで見えるかを体験して頂いて、大阪城公園でのバードウオッチングがスタートです。
歩いてすぐに音楽堂周辺に到着すると、大きなイチョウに飛んできて止まったカワラヒワがいます。さっそく望遠鏡をカワラヒワに合わせます。「遠慮なく、交代しながら見て下さい」と伝えて、カワラヒワが飛んで行くまでにスタッフ含めて全員が観察できました。その後に背中を向けて止まったモズは滞在時間が短く、一部の方しか観察できなかったかもしれません。上空では秋の渡り途中の20羽近いヒヨドリの群れが通過中です。このような光景は渡りの瞬間を感じます。
階段を上り詰めて玉造門へ向かいます。途中エナガやシジュウカラ、メジロの群れと遭遇。ハシブトガラスもいます。エナガやシジュウカラ、メジロは動きが速いため皆さんには目で追ってもらいましたが、ハシブトガラスは望遠鏡で観察します。玉造門に行く手前では、渡り鳥でムシクイの仲間のメボソムシクイとヒタキの仲間のキビタキがいます。メボソムシクイは繁殖期に「銭取り銭取り銭取り」と言っているようなさえずりをします。ぜひ繁殖期にまたメボソムシクイを観察していただきたいですね。
キビタキは何とか望遠鏡に入れる事ができましたが、残念ながら一部の方しか見られなかったかもしれません。内堀や梅林のあたりでは鳥の影が薄く、そのまま京橋口に近い場所にある林で休憩します。餌付けされたオオルリの♀を狙ったカメラマンの集団がいました。野鳥を撮影したいがために餌付けするとは! あまりこうした風景をお見せしたくないのですが、このような行動をするバードウォッチャーがいないわけではないのです。
くちばしと脚が黄色いムクドリの群れが足元を歩いています。ムクドリは大集団で電線や街路樹に集まって騒がしいイメージですが、昼間はちゃんと家族で餌を探していてほほえましい様子です。ハシブトガラスが石垣で何か餌を埋めるような行動をしています。ハシブトガラスを望遠鏡でじっくり見るとハシブトだけにくちばしが太い事、また鳴き声をよく聞くと「ガーガー」ではなく「カーカー」であることなど、ハシボソガラスとの違いを感じていただけたと思います。
最後はカラスまとめです。カラスの頭骨標本を見ながら骨から見るくちばしの違いでカラスが2種類いる事や、骨を触ってもらいながらとても鳥の骨が軽いということを実感していただきました。
バードウオッチング終了後は、船上BBQとお酒(?)で、参加者のみなさんとスタッフで交流を深めることができました。楽しい時間をありがとうございました。ぜひまた、大阪で開催する講座や大阪出発のバードウォッチングの旅でお会いしましょう。
【今回確認できた鳥達】
カルガモ・キジバト・アオサギ・モズ・ハシブトガラス・シジュウカラ・ヒヨドリ・エナガ・メボソムシクイ・メジロ・ムクドリ・キビタキ・オオルリ・スズメ・カワラヒワ
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