ツアー名:東チベット・カムをチベット人ガイドがご案内 デルゲ印経院と巨大尼僧院アチェンガル・ゴンパ 9日間
添乗期間:2018年4月28日(土)~5月6日(日)
文・写真:中村昌文
昨年に続いて2回目のアチェンガル・ツアー。今年は10名限定で小回りが利くようにしました。参加者は10名中9名がリピーターという濃いメンバーでした。
コースは、山と谷、深い森に包まれた緑豊かな「ソフトな」チベット文化圏であるギャロン(マルカム、日隆)と、雪が舞う高い山と峠、ヤクや羊が闊歩する草原の広がる「ハードな」チベット文化圏であるカム(カンゼ、デルゲ、アチェンガル)を両方堪能し、チベット自治区との違った開放感も感じられるというとても刺激的な旅でした。
前半は、雪に苦しめられ峠が越えられずトンネルを利用。巨大な尼僧院アチェンガル・ゴンパでは雪が降りしきる中、リンポチェ(高僧)が亡くなられた方のご遺体を送り出す儀式を目の当たりにしたり、尼さんが暮らす僧坊周辺を散策したり、お寺で説法を聞いて勉強している様子を見学したりと、チベットの僧院生活をじっくり見学。翌朝は雪景色の僧坊を丘の上から眺めることもできました。
中盤は、アチェンガルから四川省とチベット自治区の境を流れる金沙江沿いに進み、対岸のチベッ自治区に思いをはせつつ、今尚版木でチベット大蔵経を印刷し続ける印経院(パルカン)のあるデルゲ、そしてカムの中心都市ガンゼへ。ペユル(白玉)、デルゲ(徳格)、ガンゼ(甘孜)では、大きな町でありながら「道を歩いている人が90%以上チベット人」という本来は当たり前なのにチベット自治区では考えられない「濃いチベット」であるカムの街と、大勢のお坊さんが元気に活動するチベット仏教の僧院を堪能しました。
後半は天候が回復して雪山、さらにギャロンを代表する石積みの望楼と絶景のオンパレードで、騎馬トレックもできて大満足。
さらに、ガイドとドライバーたちが細やかな気配りと、彼ら自身がギャロン・チベット族というバックボーンを発揮して大好評。
状況が流動的なこの地域、地元に詳しいガイド、ドライバーの存在は非常に心強いものがありました。
来年には外国人の入域が制限されるとも噂されるアチェンガル。
9月に急遽追加設定を予定していますのでしましたので、気になっている方は今年中に行くことをお勧めします。
<関連ツアー>
カム&ギャロン地方をチベット人ガイドがご案内
終了ツアー [中止] デルゲ印経院と巨大尼僧院アチェンガル・ゴンパ 10日間