開講日]2014年11月30日(日)
[講 師]成清 陽
報告者●福井 智子
物見山は標高327.9mの、海上の森にある山です。今回は、初冬の森の様子と多様な樹木を観察しながら、のんびりハイキングを楽しみました。
講師はおなじみの成清 陽さんです。
前日の雨で足元を心配しましたが、ぬかるみに足をとられるというほどではありませんでした。小春日和のこの日はハイキングにもってこいの日でした。降ってくる落ち葉で絨毯みたいになった森の中の道を歩きます。
時期的に遅いとはいえ、シイの実などのどんぐりがあまり落ちていませんでした。今年の東海地方は木の実の成りが良くないとのこと。それでも低木や草の実をみつけることができました。
マルバノホロシの実
ムラサキシキブの実
種子に羽をつける植物です。種は風にのって飛んでいきます。
ウリカエデ
イタドリ
冬支度をした虫もみつけました。
ゴマダラチョウの幼虫は冬になると木から降り、落ち葉の裏で越冬します。温かい日には動いて移動することも。若葉の頃にまた木に登ります。
幹にまるで“目”のようなものがある樹木があります。これはヒモク(皮目)といいます。葉だけでなくこの皮目でも樹木は呼吸するのです。
物見山でも身近にある樹木を見つけましたが、樹木は育つ環境で個体差がでますし若木と老木にも違いがあります。ついつい人間の個性と重ねてみてしまいます。樹木を見る講座に同行して3度目になりますが、これからも他に違う個性を持った木に会えると思うと楽しみです。
アラカシの幹
アベマキの幹
アメカシワの幹
森を抜けると里の風景です。もうすぐハイキングも終わりに近づいてきました。無人の販売所があったのでみなさんお買い物をしました。
畑にはイノシシ避けの柵が
この日の品はキウイでした