ツアー名:3/3(土)冬の山中湖 オオマシコ・レンジャクに期待
快晴で気温は高め、標高の高い山中湖から美しい富士山を見上げます。山中湖の一部はまだ凍っていてカモやカイツブリ等は少なめです。
今回のターゲットはもちろんヒレンジャク。年によって飛来数が変わるので、これまでなんと2連敗。今年こそはと期待が高まります。まずは湖畔のポイントへ。
湖畔を移動しながら探していると、ようやくヒレンジャクが現れました。ヤドリギの実を一気に食べています。その後は樹の上でじっとしています。しばらくすると。。。ヤドリギの種を含んだ粘着質のフンが出てきます。
種には白い筋があるのでフンは長く延びていきます。風に吹かれて上手くまた枝や幹に張り付いて発芽を目指すのでしょう。これはヒレンジャクとヤドリギ双方にメリットがある、いわゆるwin-winの関係ですね。
ヒレンジャクも粘着質のフンが羽に着いてしまっては飛びづらくなるのが分かっているかのようにじっとしています。フンが落下すると待ってましたといわんばかりに湖畔に飛んで行って水をがぶ飲みです。
やはりあのフンを頻繁に出すのはかなりの水分が必要なのでしょう。がぶ飲みが終わると森の奥へ戻っていきます。付近には数十羽のヒレンジャクがいるようですが、数十分おきにこのような行動を繰り返しているようです。
お昼頃までたっぷり撮影&観察をして、観察場所を移動します。ワンドと呼ばれる場所に到着。ヤドリギはあるもののレンジャクの姿はありません。
遠くの凍った湖面の上では数羽のアオサギが休んでいます。遠目に見ると湖面の氷が流氷のようです。手前には村の鳥・コブハクチョウが2羽のディスプレイでハートマークの形を作っています。
氷の割れ目ではカワアイサの群れが潜ったり、顔を上に向けてディスプレイしています。パンダ柄のミコアイサも混ざっていますね。
文学の森もチェック。元々冬鳥少なめで、森の下草も刈られているので、鳥の姿はまばらです。ウソとアカゲラの姿を確認した後、最初の湖畔観察ポイントに戻りました。
湖面にはオオバンやホオジロガモなどが浮かんでいます。湖畔のコブハクチョウ専用エサBOXの周りにはオオバンが待機しています。自力ではエサを奪えないので、おこぼれ待ちです。
しかし、少し待ってもヒレンジャクは出てきませんでした。やはり午前中に観察&撮影しておいてよかったようです。
最後に山中神社にも立ち寄ってみました。ここにもレンジャクの姿はありませんでしたが、アトリが現れてくれました。
次回は4/28(土)初春の山中湖で夏鳥を探します。
【今回確認できた鳥達】
コブハクチョウ・ヒドリガモ・マガモ・カルガモ・ホオジロガモ・ミコアイサ・カワアイサ・カンムリカイツブリ・キジバト・カワウ・アオサギ・ダイサギ・オオバン・トビ・カワセミ・コゲラ・アカゲラ・アオゲラ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ヤマガラ・ヒガラ・シジュウカラ・ヒヨドリ・エナガ・メジロ・ヒレンジャク