講座名:2/28(日) 東京湾岸の江戸大名庭園 浜離宮庭園
東京タワーを観察?
今回は徳川将軍家の庭園・浜離宮恩賜庭園です。なんと東京マラソンと同じ日でした。マラソンコースはすぐ近く。既に上空では警察と消防、報道の3機のヘリがホバリング中です。まー、さすがにこれで鳥が警戒することもないでしょう。それよりスコープや三脚なんか持っていると警察に連れて行かれそうです。
汐留駅から歩いてすぐの中の御門橋から入ると、さっそくヒヨドリの姿が。カワラヒワが鳴いています。ツグミはもうすぐロシアにでも渡るのかな? 潮入の池ではクチバシの先が黄色いカルガモがいます。今日はムクドリが特に多いですね。何が嬉しいのか地表ではしゃいでいるように見えます。しかしどこを向いてもバックに東京タワーや六本木ヒルズなど東京を代表する建造物が入ってきます。まさに都心の公園です。
江戸時代は見えていたのでしょうか、「富士見山」という丘の横から東京湾に出ます。ちょっと種類少なめですが、オオバンが水草を食べる姿や、遠くにユリカモメも確認できました。池に戻ると文字通り尾が長いオナガガモやクチバシが幅広いハシビロガモが寝ています。群れになっていますが、体を寄せ合うというより適度な間隔を保っています。あんまり接近するとケンカになるんだそうな。鳥社会もいろいろ大変ですね。少し距離をおいて2羽のカイツブリが潜水を繰り返しています。
庭園中央部にある庚申堂鴨場(こうしんどうかもば)という池に向かいます。200年以上前から、餌やアヒルで鴨をおびき寄せて網と鷹で捕まえていたそうです。この鴨場は水面近くまで人が入れず、覗き小屋のようなところから観察するようになっているため、鳥たちの聖域になっています。シロハラやウグイス色のメジロ、魚を狙うアオサギがいます。尾をピコピコさせながら歩くキセキレイもいました。
この池周辺の雑木林も含めて、バードウォッチャーでないと注目されない環境はまさしく鳥たちのパラダイスですね。
その他、クチバシがピンクのカワラヒワや同じアトリ仲間のシメ、ネクタイ柄のシジュウカラも続々登場。なかなか姿は見えませんでしたが樹をつつくコゲラもいました。庭園内をほぼ一周したところで本日の観察は終了。梅も見ごろで菜の花畑も広がっていて、春の訪れを感じることができる観察となりました。
次回は3/12(土)葛西臨海公園で、渡る準備の冬鳥と恋の季節到来?の夏鳥を探します。
【今回確認できた鳥達】
マガモ・カルガモ・ハシビロガモ・オナガガモ・コガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・カイツブリ・キジバト・カワウ・アオサギ・オオバン・ユリカモメ・セグロカモメ・トビ・カワセミ・コゲラ・オナガ・ハシブトガラス・シジュウカラ・ヒヨドリ・ウグイス・メジロ・ムクドリ・シロハラ・ツグミ・ジョウビタキ・スズメ・キセキレイ・ハクセキレイ・カワラヒワ・・シメ・ドバト