パロ(標高約2,300m)は、現在ブータン唯一の国際空港がある「ブータンの空の玄関」で、美しい田園風景が広がる豊かな穀倉地帯です。チベットとインドを結ぶ交易路に位置し古くから常に新しい文物が入ってくる窓口でもあったため、歴史的に重要な古刹名刹が多くあります。ブータンで一番有名な日本人「ダショー西岡」が農業指導を行った場所としても有名です。
そんなパロを観光する際のみどころをご紹介しましょう。
目次
ブータン最古の寺院 キチュ・ラカン
ツェチュ祭が開かれる パロ・ゾン
『リトル・ブッダ』の撮影地 ニャマイ・ザム(伝統様式の橋)
ブータンのお宝満載 タ・ゾン(国立博物館)
「兵どもが夢の跡」ドゥゲ・ゾン
サブジバザール(野菜市場)
ブータン随一の聖地 タクツァン僧院
ブータン最古の寺院 キチュ・ラカン
7世紀にチベットを統一したソンツェン・ガムポ王が、チベットの大地に横たわる羅刹女を鎮めるために建立した13のお寺の1つで、ブータン最古の寺院のひとつとされています。ブータン王室とも関係が深く、ロイヤルファミリーが法要をしている時は立ち入り禁止となることもありますが、ロイヤルファミリーにバッタリ出くわすことも。
ツェチュ祭が開かれる パロ・ゾン(リンプン・ゾン)
パロの県庁でドゥクパ・カギュ派の大僧院も兼ねています。元々はパロ地方を治めるペンロプ(総督)の軍事拠点(お城・砦)も兼ねていました。毎年春に行われるパロの大祭「パロ・ツェチュ」はこのゾンの外広場で開催されます。
パロ・ゾンの中庭
パロ・ゾンの中庭
【特集】ブータンのお祭(ツェチュ、ドゥップ、ドムチェ)
『リトル・ブッダ』の撮影地 ニャマイ・ザム(伝統様式の橋)
パロ・ゾンへ向かう歩道がパロ・チュ川を渡る地点に建てられている屋根付きの伝統様式の橋(カンチ・レバー橋)。キアヌ・リーブス主演の映画『リトル・ブッダ』の撮影で使われたことで有名。
手前にニャマイ・ザム、真ん中がパロ・ゾン、一番上にタ・ゾンが並ぶ写真スポット
ブータンのお宝満載 タ・ゾン(国立博物館)
パロ・ゾンの背後の山の上に建ち、元々は望楼(見張り塔)だったため眺めが良い。1968年にブータンの自然、文化、生活様式、宗教などに関する文物を集めた博物館に生まれ変わった。地震のため改修を行い2018年春から仮オープン中。祝祭日は休館(パロ・ツェチュ期間中は営業します)。
「兵どもが夢の跡」ドゥゲ・ゾン
17世紀にチベット軍を撃退した後、次の戦いに備えて建てられたゾン=砦。ドゥゲとは「ドゥルク派=ブータンの勝利」を意味する。天気が良ければチョモラリ峰(7314m)が遠望できる。現在は廃墟だったが再建工事中。
サブジバザール(野菜市場)
毎週末に開かれる青空市場。唐辛子を始め多種多様な野菜、肉、生活雑貨などあらゆるものが売買されています。(土・日曜のみ開催)
ブータン随一の聖地 タクツァン僧院
断崖絶壁に建てられた僧院で、ブータン随一の聖地。ブータンに行くなら是非とも訪れてみたい場所の1つ。8世紀にブータンに仏教を広めた聖者グル・リンポチェ(パドマ・サムバヴァ)が虎にまたがりこの地に舞い降りたという伝説から「タクツァン(虎のねぐら)」という名がついた。グル・リンポチェが瞑想したと言う洞窟を包むようにお堂が建てられ、巡礼者が絶えることはない。麓の駐車場(標高約2,500m)から往復5-6時間の山歩き。日本での日帰り低山ハイキング程度の体力と装備が必要です。(尚、体力に自信のない方は、1時間ほど登った場所にあるカフェテリアで引き返すことも可能です。)