上の仏塔に納められたブッダの聖髪のご加護で落ちそうで落ちないとか
ゴールデンロックがあるモン州は暖かい気候のため、ヤンゴンからの道路沿いにはゴム林が並んでいます。その他ザボンやドリアン、チーク材などもこのあたりの産業としては有名です。私の訪れた10月中旬は雨期明けのお祭が各地で開催されていて、ゴールデンロックでも火祭りの最中。(ミャンマー暦なので毎年多少期間がずれます。)多くの参拝者が訪れていました。
そもそもチャイティーヨーはミャンマー屈指の巡礼地。かつては山の麓から1日かけて登っていたそうですが、今は麓の町キンプンまで車で行き、そこからは決められた乗り合いのトラックが途中のヤテタウンという村まで運んでくれます。トラックの荷台は人を乗せられるように板が渡されていて長椅子のようになっています。スーツケースなどの大きなカバンは持って上がることができないので、滞在に必要な荷物だけ分けておいて、大きな荷物は乗ってきた車に置いておきましょう。トラックに乗り込んでも満員になるまで長いと1時間以上待たされることもあるので、いつまでも出発しないトラックの荷台の上で周りのミャンマー人とおやつを交換したりして仲良くなるいいチャンスです。たくさんの人を乗せたトラックは未舗装の凸凹道をすごいスピードでかっ飛ばします。ヤテタウンから頂上までの最後の登りは道が険しく危険ということで、外国人はトラックから下ろされます。その先頂上までの残り1時間は歩いて登ります。道に沿って屋台があるので歩いていても飽きることは無いですし、担いで上まで運んでくれる人力カゴも頼むことが出来ます。朝なら山に籠る修行僧の托鉢する姿を見かけることもあるでしょう。
日も暮れた頃にやっとたどり着いたゴールデンロックは遠くからも金色に輝いていましたが、近づいてみると無数のロウソクが焚かれ、ゴールデンロックに手を合わせてたくさんの人々が祈っています。観光地ではなく、大切な祈りの場であることがわかりました。お年寄りだけではなく若い男女も多く見られ、お祭会場は出会いの場としても大切なようです。今でもすずめが通れるくらいの隙間をあけて浮いているといわれるゴールデンロックには男性のみ触れることができます。それでも男女問わず多くのミャンマー人が訪れたいと思っている聖地です。