コース名:青蔵鉄道で行く 春のラサ7日間
2012年4月29日~5月5日 文●鈴木雅子(東京本社)
民家の家庭料理に興味津々!!
という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。そこで、ツアー中に実際にお客様に召し上がっていただいたチベットならではの料理・食べ物をご紹介します。
今回同行したのは弊社で一番人気のチベットツアー「青蔵鉄道で行くラサ7日間」で、西寧から青蔵鉄道に乗ってラサへ向かい、ラサの主な見所を訪れるというもの。鉄道からの景色やポタラ宮、ジョカン寺はもちろん素晴らしいですが、せっかくチベットに来たのですから、景色や見学だけではなく「食」も楽しんでしまいます。食を知ることで、チベット人の生活も見えてくる!
茶館で
茶館の入り口。看板は出ていないことも多い
旧市街のあちこちに点在するチベット人の憩いの場。入り口にはたいてい看板などはなく、知らないと通り過ぎてしまうくらいの質素な佇まい。今回のツアーではホテルの朝食代わりに、ホテルの近くの茶館へトゥクパを食べに行きました。
トゥクパ
トゥクパは日本人好みの味
※朝食にトゥクパを食べにお連れすることも可能ですので、ご希望の方はガイドにお知らせください。
チャンガモ
甘ーいチャンガモ
民家で
風のチベットツアーでは、ラサ郊外の民家を訪問します(日程に含んでいないツアーも一部あります)。民家訪問での楽しみは、やっぱり家庭料理。街のレストランでは食べられないお袋の味です。その時によってメニューは変わりますが、今回召し上がっていただいた物をご紹介します。
テントゥク
お袋の味の代表 テントゥク
チベット風のすいとんで、今回のメインメニュー。スープは塩がベースで、具には大根などの野菜とヤクの乾し肉が入っています。もちろん麺も手作りなのでモッチモチ。ホッとするやさしい味です。お代わりされていた方もいらっしゃいました。
ツァンパ
ツァンパとバター茶を手でこねる
とっても素朴な味です
チベット人の主食。大麦を炒って挽いた粉とバター茶を混ぜ、手でこねて適当な大きさに固めて食べます。人によってはさらにチーズや砂糖を入れて味付けをします。日本の麦焦がしに似ていますね。田舎の人はこれを毎日食べています。とっても素朴な味ですが、香ばしくてほんのり甘みがあり、慣れると癖になるかもしれません?!
バター茶
スープ感覚で飲んでください
インスタントのバター茶
チベット人が毎日飲んでいる栄養たっぷりのお茶。バターと塩が入っていて、日本人にはお茶というよりスープに近い感覚。昔はドンモという撹拌器を使って人力で撹拌していましたが、今は文明の利器・電動ミキサーで作ることが多いです。肝心のお味は・・・飲んでからのお楽しみ! 街にはインスタントの物も売られており、お土産に買って行っても面白いですね。
チュラ
チュラ
ヤクのミルクで作ったチーズ。とても硬くて、食べるのに10分くらい!かかってしまいます。チーズではなく、甘くない飴と思って食べる方がいいかもしれません(笑)。ただし、栄養は満点。
レストランで
ツアーでは昼食、夕食は街中のレストランへ行って食べることが多いです。ここでご紹介するのは外国人客ばかりでなく、地元の人もたくさん訪れているお店。いずれも「チベットならでは」の料理です。
ギャコック
しゃぶしゃぶ鍋に似てます
具たくさんの贅沢鍋
ギャコックとは、昔、チベットの貴族たちが食べていたごちそう。ヤク、豚、鶏肉などのお肉と、白菜、大根、人参などの野菜、キノコがたっぷり入った鍋です。葱やパクチーなどの薬味をたっぷり入れたタレにつけて食べます。最後にダシの出たスープにご飯と卵を入れて雑炊にすると、美味。でもこれは日本流で、チベット人は雑炊にして食べないそうです。とてもおいしいのに、もったいない(笑)。
ヤクのステーキ
ヤクステーキ
いかがですか? チベットの食べ物、意外と美味しそうでしょう? 本当は、他にもご紹介したいチベット料理がまだまだあるのですが、今回の様な短い滞在期間ですとご紹介しきれず、ちょっと残念。それでも、庶民の味から貴族のごちそうまで、バラエティーに富んだ料理を召し上がっていただきました。みなさん、チベットへ旅行される際は「食」も楽しみにいらしてください!