北京オリンピックが近づいてきました。期間中は、工場の操業が出来なくなったり、出稼ぎの人々が、北京から100万人以上も強制的に追い出されるなど、治安第一優先は仕方ないにしても、国民の生活権が奪われるような事態になっています。私自身、大変、複雑な思いですが、何とか無事終わって欲しいと願うばかりです。
そんな中、昨日のニュースで日本では、オリンピックのツアーが販売不振でチケットが大量に余っていることが報道されました。原因は、餃子問題や治安への不安などが挙げられていました。大幅にツアー代金を下げた格安ツアー販売に踏み切った旅行会社もあると紹介され、旅行会社のぎりぎりまで販売に取り組む様子が伝えられました。
オリンピックのツアーは、安くなったといえ、3泊4日で20万円くらいはします。通常は北京4日間なら5万円代からツアーがあるのに、かなり高いですね。チケットは、買取リスクがあり、ホテルも当然高くなりますからツアー代金が高くなることは理解できますが、元来、旅行会社の企画性は殆どありません。希少価値だから高いということでしょうが、オリンピックなら何でもいいとは日本人は思わないでしょう。
売れ残ったからといって大幅ディスカウントすれば、先に買ったお客様は怒るに違いありません。新築マンションも、売れないからといって値段を下げれば先に購入した方から叱られる。結果、先に買われた方も同じように下げないと納得してもらえないから値段を下げないのが普通です。
旅行会社は、格安ばかりを売り物にしているような印象だけが残ってしまい悲しくなりました。同時に、現在のオリンピックのチケット販売方法にも多いに疑問を持ちました。何時か、あの、幻のチケットで大騒動となったサッカーワールドカップフランス大会のようにならなければいいがと一瞬危惧しました。