テレビでは、オリンピック放送を一日中どこかのチャンネルでやっていますが、夜遅く帰宅して見られるのは、再放送やニュースばかりで、LIVEは少なく、どことなく興が乗りません。その上、国家の威信を掛けてという中国の強烈なイメージだけが先行し、見る前から食傷気味でした。開会式も、殆ど見ませんでした。
昨日、芥川賞を読もうと思って文藝春秋を買ったら、「北京五輪日中大論争」が掲載されていました。つい、そちらに引き付けられて読んでみましたが、大論争どころか、殆ど論がかみ合っていませんでした。激しく、櫻井よしこ氏が精華大学の劉江永教授らに、中国のチベット族、ウイグル族などの少数民族への弾圧等を批判するのですが、劉氏らは、それを上手く避けて、中国政府の方針や、中国の良い面を強調していました。内容は、ここでは、詳しく紹介できませんが、あれでは、相互理解は難しいと感じました。
今回、日本人の金メダルは、今のところ、アテネからの連覇ばかりだそうす。みんな、アテネの後、一回どん底に落ちて苦しんだ挙句、再び這い上がって連覇とのことでした。平泳ぎの北島選手の金メダルを見て、思わず「凄い」と歓喜しました。有言実行ってなかなか出来ません。最近は、ただの決意表明みたいに言うだけの人が多いから、誰も信じません。
あるニュースキャスターが「ナショナリズム」はオリンピックだけにしてほしい、と言っていましたが、オリンピックとて「ナショナリズム」が高揚しすぎれば、いい結果は生みません。個人あっての国家です。 オリンピックも、あまり国家、国家と騒がず、一人一人の選手を応援したいものです。野口みずき選手は、肉体疲労もさることながら精神疲労が心配です。折角アテネで金を取ったのに、このままじゃ、なんだか、やりきれない気持ちだけが残るでしょう。周りじゃなくて、本人の意思と気持ちを大切にしてほしいものです。