ガソリンが高騰した影響で、2008年後半の自動車販売のトレンドはすっかりエコカーに様変わりしたそうです。考えてみたら、ハイブリットカーが発売されて、かなりの年数が経つのに、なかなか普及しません。何故でしょうか。その普及を喜ばない勢力がいるということでしょか?
そんな中、電気自動車がにわかに注目を浴びてきました。三菱自動車は、来年夏から電気自動車の販売に着手します。いいぞ!と思いきや、世界の自動車産業が一斉にリチウムを使うようになると、石油よりもっと厳しい資源制約を受けるそうです。
2008年4月15日付けのi Business Onlineによれば
『リチウムメタルの埋蔵量は、世界トータルで1340万トンのうち、未開発のボリビアが540万トン、生産量で最大のチリが300万トン、アルゼンチン200万トン、ブラジル91万トンで、南米4カ国で、実に84%の1131万トンを占める。 中国は110万トンで、残りは数10万トン規模である。燃料電池車に必要な白金が南アフリカ共和国に、そして石油が中東に偏在していると同じようにリチウムも南米に極端に偏在し、地政学的な不安定性を抱えているのである。』
とのこと。中東から、南米へ、エネルギー資源の偏在が変わり、新たな問題となるやもしれません。電気自動車が普及すれば、CO2問題なんて解決するさ、などと単純に考えてはいけない訳です。
それでもCO2問題は、待ったなしですから電気自動車は普及して欲しいし、ハイブリットだっていい。そのうちリチウム電池じゃなくて、違う素材も出てくるかもしれない、と素人は考えてしまいます。
飛行機はどうするんだ?そんな疑問も出てきますが、もしかしたら、飛行機の運行制限などということも、直ぐではないにしろ起きてくるのかもしれません。誰か、新しい、エコ飛行機を発明してくれませんかねえ!