若い人が、何故か海外旅行に行かなくなった!

つむじかぜ200号より


これが、目下、日本の旅行業界が抱えた大きな問題です。もっと言えば、「日本の国際化は、どうなるのか。若者が、日本の温泉で、満足してしまっているようでは、日本の将来は、、、」と危惧する面々が多数いるわけです。私も、その一人です。

私が、学生のころ、インドへ行くことがブームになったことがあります。友人で何人か行った者がいましたが、当時で30万円位はかかりました。海外旅行は、本当に、遥か彼方の憧れでした。でも、何時かは、行くぞっという大きな「憧れ」だったのです。

以前、ご紹介した、旅行作家の下川裕治氏が最近書いた『そとこもり』の本を、最近読みました。バンコクの安宿がならぶカオサンで、特に何もしないで長期滞在しする日本人の若者が増えているそうです。日本にいると様々なプレッシャーがあるが、カオサンにはそれがない。だから、居心地が良いというわけです。時代は、変わりました。

「年収が下がって海外旅行に行けるようなお金はない。」とか、「身近な世界に閉じこもって満足してしまっている。」あるいは、「相対的に海外旅行の価値が下がった。」などなど、理由はいっぱい挙がってくるが、どうもはっきりしません。

私は、「欲」がないんだなあ、と漠然と感じます。ネパール、モンゴル、ブータン、中国など、私が仕事で出会う若者たちは、何時かは、這い上がってやろう、というギラギラした「欲」があります。良い意味でも悪い意味でも欲が前面に出ています。日本人は、若者に限らず欲がなくなったなあと思います。

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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