*つむじかぜ246号より
先日、NHKで、核の抑止力について一般の方々を集めて討論を行っていました。終戦記念日らしい討論です。その中で、去る4月5日、オバマ大統領がプラハで行った「核のない世界」を目指す演説が取り上げられていました。米国の大統領がこれを宣言したということで、画期的な内容と、大いに評価する向きが世の大勢を占めていると思います。
しかし実際に、「核のない世界」が実現できるかという問題になると、当の本人であるオバマ大統領ですら「私が生きている間は無理だろう」と言っていますから、人類が抱えた難題であることは確かです。
会場内は二分され、「目指すことが大切なんだ」「期待したいが現実的には無理だ」「インドとパキスタンの間では、双方に核があるから、戦争がなくなっている」等々、かなり白熱した議論になりました。
息子二人と一緒に見ていたら、二人でぶつぶつ言っていました。「スイスみたいに完全防御の核シェルターが要るよ」「シールドは張れないのか」「迎撃ミサイルが命中して空中で打ち落とされた核爆弾はどうなるんだ」まるで、SFの世界のような話ですが、まあ、それでも、こんなテレビ討論にそれなりに興味を示すのかと半分感心して聞いていました。
しかし、賛否色々あれどもオバマ大統領が人類の進むべき方向を示していることだけは確かです。グリーンニューディールもしかりです。先日、評論家の大宅映子が、日本の政治は「小せぇ、小せぇ!」とラジオで酷評していました。私は評論家でもなんでもありませんが、本当に「小せぇなあ」と最近は特に思います。
昨日、○○党のマニフェストを路上で配っていたのでもらったら、これがまた字が「小せぇ、小せぇ!」読む気になれません。これには参りました。
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