『羽田空港の国際ハブ空港化』という国交省前原大臣の言葉が波紋を広げている。確かに、成田空港は国際線、羽田は国内線と棲み分けてきたから地元のコンセンサスが取れてきた。しかし、前原大臣は、日本という一国家の空港戦略がどうあるべきかを考えているのにたいして、大阪も千葉も自分のところはどうしてくれるんだ。という視点から物を語るから、噛み合うはずがない。補正予算執行の見直しに対する都道府県知事の態度も、私には、同根と感じる。
不便な成田空港を、高額な着陸料をとり踏ん反り返っているから、海外の航空会社は、東アジアの玄関口を日本ではなく、ソウルや北京、上海に移しつつある。もはや、中国人の海外渡航人口は約5000万人、人口が約4800万人の韓国で1300万人、日本は1500万人を割り込みそうである。もはや、東アジアの主役は日本ではない。そんな状況を知事たちは見向きもしない。
それに、既に、羽田空港が2010年4本目の滑走路が完成する際には国際線を増やすことは、自民党政権のころから決まっていた。前原大臣は、何も新しいことは言っていない。
羽田は、やはり、都心に近くて便利だ。都心から約15km、成田は50kmある。この違いは大きい。成田は、国内線が殆ど飛んでいないので地方から海外へ行く人たちは、大韓航空でソウルを経由したほうが安いし便利だ。それをさして、これでいいのか。と前原大臣は言っている。
ここで、妙案が一つある。これは、私が考えたことではないが、羽田と成田をリニアモーターカーで結ぶのである。所要時間は、約10~15分、これなら、成田ターミナルと羽田ターミナルとなって一つの空港になり世界一になる。橋下知事が、大阪の中心と関空をリニアモーターカーで結ぶと言っていたが、リニアを敷くなら羽田と成田だと前原大臣が言ったら橋下知事も舌を巻いたに違いない。