「健全なる精神は健全なる身体に宿る」。確かに健康は大切だ。大病したら元もこもない。しかし、体さえ健康なら心も健康かというと、必ずしもそうではない。最近は、心の健康を保つことが、大変難しくなっている。
健康食品や、運動の効用など様々な健康法が巷にあふれている。私は、あれこれ健康法を試したことはないからわからないが、健康法そのものがストレスになりそうだからやらない。
心にも体にも一番いけないのはストレスだ。これだけは確かだと思う。どんなに健康に気を使っても、ストレスが溜まって自分で自分を支えきれなくなれば、全ては台無しである。一度切れた心の糸は、なかなか元に戻らない。これが、一番こわい。
ストレスは、人間関係に殆どが起因している。とくに最近は、メールや文章によるトラブルが多いという。このメールを相手が読んだらどんな気持ちになるだろうか。そんな想像力が欠如してしまったのかもしれない。いや、むしろ、面と向かって言いにくいことを、文章なら言える。ということらしい。本人は、相手を傷つけていることに全く気付かないから始末に悪いそうだ。
先日、ある方が息子が大きくなったら一緒に焼き鳥屋で酒を飲むのが楽しみだったが、酒は飲まないしマックの方がいいと言われた。と嘆いておられた。我が家も、同じである。大学生になったのに酒も煙草もやらない。毎日授業に行く。私には、信じられない。
若いうちから、健康に悪いだの無駄だの考えないで、無茶や無鉄砲をがんがんやって自分の中に“無駄”を積み重ねることが財産になる。と私は思う。私などは、今も、毎夜、毎夜、無駄を積み重ねている。酒を飲むなど、最大の無駄である。考えてみたら、旅なんぞは、無駄の最たるものかもしれない。だからいいのだ。と私は思う。
“もっと無駄をしろ”そう親父ががなっても、今は通じないがまあいい。そのうち分かるさ。と、じっと思いを飲み込む。