モンゴルから発見され、米国に密輸されてしまった肉食恐竜「ティラノサウルス・バタール」の化石をモンゴル側に返還してもらいました。モンゴル国で恐竜の調査が始まったのは1920-1924年で、最初の研究調査隊は米国自然史博物館のチームでした。
そのチームがモンゴルでの研究中、大昔に生息してた恐竜が今の鳥みたいに卵産んでいたことを発見し、モンゴルのゴビは古生物学の研究者にとって自然のままの博物館で、モンゴルのゴビという言葉をそのまま世界中に知らせました。今はこの調査隊の発見した恐竜の化石がモンゴルの自然史博物館やアメリカの自然史博物館に展示されています。
ゴビという名前は砂漠ということと意味が近いですが、モンゴルゴビの特徴は草原の中に砂漠があることや砂漠でも植物や動物が生息していてゴビの遊牧民が暮らしてることでしょう。
現代もゴビ熊、野生ラクダ、野生ロバ、赤虫、矢蛇の故郷となっています。強い風、砂の移動や水が少ないなど厳しい環境なので、ハンガイの(森林地帯の)人たちは、
「ゴビで人になるよりハンガイで鹿になったほうがいい」
と言う時がありますが、ゴビの人にとってはゴビしか味わない幸せがあります。
いつも人たちの仲間として大きい目でみてくれるラクダ、お客様が来たらうれしくてはしゃいでしまうようなやさしい人たち、星が頭に降るように感じる夜空、夢が見えてくる蜃気楼、素敵にしずむ夕日などゴビのすばらしさは言い切れないです。
さて、モンゴルに返還された肉食恐竜「ティラノサウルス・バタール」や恐竜の卵の巣などが今、スフバートル広場にある臨時博物館にあり、モンゴル国民に無料で展示されています。これからも米国から ガリミムスの化石、アンキロサウルスの頭骨化石などいくつの化石が返還されるようです。また、この博物館の中には化石を密輸した米国人の人が逮捕されてる記事も置かれています。
スフバートル広場の博物館は今年の9月15日まで営業するようです。自然史博物館は現在、改装中で見学が出来ませんから、今年の夏はモンゴルのゴビや広場にある博物館に寄って、恐竜の展示を見てください。