添乗報告記●馬頭琴にふれる 5日間(2010年5月)

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文●山田基広(東京本社)

新企画!「馬頭琴にふれる5日間」とはいったいどんなツアーなのか?企画者本人も正直、どんなツアーとなるのか未知数だったこの企画。私、山田が同行しツアーの中身を吟味してきました!

馬頭琴工房を訪ねます

ツアーが始まると、まずは馬頭琴の工房を訪れ、馬頭琴の製造過程を見学します。演奏に使う馬頭琴は全てハンドメイド。職人が各パーツごとに丁寧に作りこんでいます。市内や空港の土産物屋さんなどで売られている馬頭琴はほぼ機械で作られており、じつは演奏に耐えられる作りではないのだとか。

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馬頭琴のきれいな音色を響かせるには素材の質はもちろんですが、もうひとつ、職人の腕の見せ所として、ボディーの彎曲(わんきょく)具合をどうするかも大きなポイントとのこと。この出来で音の質が変わるため、ここでも職人の技が大いに試されます。
また、馬頭琴のボディーの形状の微妙な違いを表現するための馬頭琴専用の道具がいくつかあります。このちいさなちいさな鉋(かんな)もそのひとつ。何種類もの鉋と鑢(やすり)を駆使して、仕上げていきます。
組み立てられた馬頭琴は実際に音を奏でてみて微調整。馬頭琴一台を作るために必要な作業日数は実に7日間!


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工房では段階的に作られている馬頭琴のパーツなどを見ることが出来るのであれこれ質問してみてはいかがでしょう?
さらに、工房では飾り用のミニ馬頭琴を、本物同様の作業工程を経て作り上げるプランも用意しているので、気になる方はぜひお問合せ下さい。


馬頭琴講師からレッスンを受けます

さて、馬頭琴工房でその誕生をじっくり見学した後はいよいよ馬頭琴のレッスンスタートです。実際、普段から小学生~大人までレッスンをしている講師ですから、教え方も丁寧でとてもやさしいので、リラックスして教わることが出来ます。基本的にツアーは少人数(最大6名まで!)で催行しますから、一人ひとりに丁寧に関わることができるのもよいところ。(むしろ、2時間のレッスンで結構へとへとになっちゃうかも。)

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レッスンの合間には、バクシ(先生)より、生演奏のサービス!
先生も馬頭琴が本当に好きなので、1曲だけでは止まらない!リクエストに答えて日本の曲も時には挟んでくれ、ちょっとしたコンサートです。
実際レッスンを受けた後なので、「なぜあんな音がでるの?」「あの指の動きはいったい・・・?」と先生の奏でる馬頭琴の音色と指の動きに釘づけ。。。
もはや、驚愕の域です。

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具体的にどのようなレッスンなの?と、気になる方もいらっしゃるでしょう。このツアーは基本的には馬頭琴に触れたことのない初心者を対象としていたのですが、同行してみると先生もその場で技量を判断して技量に合わせた個別レッスンをしてくれるので、上級者の参加もありでしょう!
写真は初心者向けに指の位置にしるしを入れてくれているところ。ありがたい!


草原でのびのび演奏してみましょう

さて、翌日は先生と草原へ向かいます。馬頭琴は遊牧民の楽器ですから、ゲルのなかで、また草原でその音色を聴いてみたいと思うのが心情。また、練習するツアー参加者にとっても、草原でのびのび弾いてみたいですよね。
大草原を前にすれば、モンゴルで馬頭琴の練習をする甲斐もあるというもの。せっかくですから周りを気にせず、思い切り大きな音で練習しましょう。
もちろん、先生がついてきているのですから、分からない所がある度に、丁寧に教えてもらうことができます。
この日はご自身のペースに合わせて終日レッスンです!(オプションで乗馬もありですよ)

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馬頭琴の魅力が分かったところでコンサートに行きましょう

4日目の午前中はレッスン最終日。ツアーで習ったことをしっかりおさらいした後は、再びウランバートルへ戻ります。

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ウランバートルでは馬頭琴をはじめとした民族音楽コンサートを聴きに行きます。様々な種類の馬頭琴とのど歌「ホーミー」を聴けば、さらにこの楽器の奥深さを感じていただけるはず。実際に馬頭琴にどっぷりつかった後に聴く伝統音楽はまた格別。私自身、何度も訪れたコンサートなのですが、この日はまったく別の音色に聞こえちゃいました。

さあ、みなさんも馬頭琴にふれてみたくなったでしょう!

このツアーは年間を通じて受け付けています。馬頭琴講師の都合もありますから、ご予約はお早めに!

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