6月10日から15日にかけて、東京スタッフ3名でモンゴル研修に行ってきました。今回は、自慢の直営キャンプ「ほしのいえ」での乗馬と、周辺で見られた花々についてご紹介します。
前日、「ほしのいえ」に到着したのは夜10時過ぎのこと。久々に再会するスタッフたちと宴会が始まるのは当然の流れでしょう。
しかし、モンゴルウォッカで二日酔いの脳みそも、馬の嘶きを聞くと途端にアドレナリンが湧き出します!トーストやソーセージの朝食を飲み込むように食べ、待望の草原乗馬開始!
冬場、大自然の中で放牧されているモンゴルの馬は、夏が始まる6月頃はまだ半野生状態。一体どんな暴れ馬が来るのだろうかとおっかなびっくりしていましたが、実際にスタッフが連れてきた馬は拍子抜けするほど大人しい小型馬でした。
馬は集団生活をする習性があるため、ガイドや乗馬スタッフが先頭にいれば、後続の馬はほぼ自動操縦で追いかけてくれます。もちろん、少し慣れてくればハンドル代わりの手綱を引き、方向を変えたりブレーキをかけたりすることも可能です。
馬には個々に性格があり、マイペースなやつ、真面目なやつ、水の中を歩くのが好きなやつなど様々で面白かったのですが、我が愛馬は「道草」を食いまくる困ったやつでした。この時期はお腹が空いているのだろうと好きにさせておりましたが、よく考えたら単に私が馬鹿にされていただけかもしれませんね。次はムチでビシバシ打ってやる!
乗馬中、丈の低い植物は蹄に踏まれるたび良い香りを放ち、聞こえるものは馬の息遣いと風の音だけ。馬上では視線が高くなるため、どこまでも続く大草原をはるか先まで見通すことができます。自然とにやけてしまうようなこの開放感は、まさに都会では味わうことのできない大草原ならではの楽しみです。
「ほしのいえ」周辺の眺めの良い丘に登り休憩をすると、日本では北海道の山地にしか咲かないキバナシオガマや、モンゴルでは薬にするという紫色のアネモネ、可憐なワスレナグサの仲間や様々な色をしたマメ科の花など、初夏の植物が沢山花を咲かせていました。
春先に一斉に花を付け、いつの間にか消えてしまう植物の事を「スプリング・エフェメラル(儚い春)」と呼びますが、短い夏を惜しむように一斉に咲く草原の花は「サマー・エフェメラル」とでも呼びたくなるほど美しいものでした。
日本では見たことのないマメ科の花
背丈の低いアヤメの仲間
キバナシオガマ
紫のアネモネ
私達がほしのいえを離れる朝、空が暗くなり大粒の雨が降ってきました。草原で暮らす生き物たちにとってはまさに恵みの雨。雨が降るたび草原の緑は色が濃くなり、動物達は肥ゆり、花々は種類を変えながら短い夏を謳歌します。
次に訪れる時はどんな草原が待ち受けてくれているのか、今から楽しみにしています。