ツアー名:チゴハヤブサ親子を楽しむ2日間
2019年8月17日(土)~8月18日(日)
文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)
天童バードウォッチング 1日目
今年の夏も全国的に記録的な猛暑でした。昨年まで日帰りで行ってきたこのツアーも猛暑を考慮して、夕方集合、一泊して午前中解散の形に切り替えました。
ツアー予定地近隣では、今年はチゴハヤブサも飛来が平年より少なかったのですが、2つがいのチゴハヤブサが子育てをしました。1つがいは、すでに巣立ちから一週間ほど経過、もう1つがいは巣立ち間際です。
初日夕方は、巣立ち間際のつがいを観察しました。高架鉄塔に営巣しているつがいで、ヒナは1羽。通常、3羽のヒナが多いので、このつがいは少ないことになります。
巣内では巣立ち間際のヒナが時折はばたいていました。高所なので風は地上よりあるとは言え、日陰のない巣内はさぞかし暑いだろうと思います。親鳥が空中でセミを捕らえましたが、自分で食べてしまいました。それもそのはず。ヒナへ与える餌は栄養価の高い小鳥をやるのです。
はじめは暑かったのですが、日が傾くにつれて暑さも和らぎ、熱中症の心配もさほどではなかったのが幸いでした。チゴハヤブサもお腹がいっぱいなのか、あまり給餌もせず、まったりと電線で休む時間が長く、あまり動きもありません。それでも付近を通るノスリにはモビングを怠りませんでした。
天童バードウォッチング 2日目
2日目。早朝5時過ぎから観察です。猛暑日が予想されていたので暑くなる前が勝負です。
到着早々、お気に入りの枝に止まるチゴハヤブサの姿を見つけました。親鳥と巣立った幼鳥もいます。あいにくの曇り空で写真を撮影するにはやや暗かったものの、何度も何度も近くを飛ぶ幼鳥たち。大サービスです。親も数回、小鳥を捕らえて持ってきました。幼鳥たちは我先にとばかりにしきりに鳴いておねだりです。
ようやく日が差し、青空も見えてきた頃には、お腹いっぱいになったのか、まったりモード。ちょっと残念。それでも涼しい中、チゴハヤブサを3時間ほど、堪能しました。
チゴハヤブサ観察中は、サンショウクイが渡っていったり、アカゲラが飛んできたり、思わぬ出会いもありました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。
【おまけ】簗川さんによる手書きのおさらい
【今回確認できた鳥達】
キジ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、バン、トビ、ノスリ、アカゲラ、チゴハヤブサ、サンショウクイ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ
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【バードウォッチング】
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