ツアー名:渡り鳥の楽園・秋の飛島 3日間
2019年11月3日(日)~11月4日(月)
文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)
秋の飛島バードウォッチング 1日目
まずは校庭に行き、そこから北から回ることとし、海岸沿いを歩いていきました。途中、珍鳥ギンザンマシコと思われる個体が上空通過を鳴きながら通過。そして、間もなく校庭という所で道路脇にベニバトを発見!
2日前に「2の畑」で確認された飛島2回目のド珍鳥です。抜けたかと思っていたら、まだいました。ラッキーです。しきりに採餌していて、車が通っても逃げません。思う存分、観察撮影しました。
ベニバトを観察撮影していると、今度は「おばこ前」にチフチャフが出ているとのことで、先ほど通ってきた道を引き返し、おばこ前に行きました。すると、いることはいるものの、なかなか見えると所には出てこない様子でした。
昼食をとりながら観察を続け、よく出るポイントを発見! 運よく、こちらも思う存分、観察撮影できました。
せっかく南に来たので、予定を変更し南回りにしました。お約束のハヤブサを観察撮影。次は「2の畑」の柿に来る鳥たちを待つこととしました。数日前までは珍鳥チョウセンメジロが出ていましたが、今はいないようです。
しかし、メジロがひっきりなしにきます。ツグミ、マミチャジナイもやってきました。上空はイスカの群れやベニヒワの群れが通過していきます。あいにく、レンジャク類はきませんでしたので「3の畑」へ移動します。
「3の畑」からヘリポートまでは、あまり鳥影はありませんでした。
最後は校庭です。早速、ムジセッカのお出迎えです。今朝までは1羽だったのに2羽になっていました。新たに入ってきたのでしょう。こちらも世話しなく動き回り、採餌に余念がありません。
すると、今度はニシオジロビタキの登場です。時折、尾を上げる独特のポーズをしながら、餌を探していました。
秋の飛島バードウォッチング 2日目
翌日までの予定でしたが、船の欠航の恐れがあったため、一日早く、この日に帰ることにしました。なので、あまり時間がありません。
校庭からスタートです。しかし、通り雨でしょうか、時々雨がぱらつきます。合間を見て、ウグイスが複数出てきたり、キクイタダキが地上で採餌していたりする中、ムジセッカとニシオジロビタキを観察。どちらもなかなかじっとしてくれません。
鼻戸崎ではルリビタキ、ヘリポートではヒレンジャクの群れやマツの実を食べるイスカの姿を遠目ながら観察できました。
昼食をとりながら、柿に来る鳥を待ちました。昨日同様、メジロがひっきりなしに来ていました。するとベニヒワの「ジュジュッ」という声がしました。柿に止まった後、畑に降りて採餌していました。すぐに飛び立ちましたが、幸い近くに止まってくれました。
最後は昨日見たチフチャフの所に珍鳥シベリアジュリンがいたという情報が入り、それを見ることにしました。チフチャフもまだいてくれ、時折、前に出てくる姿を観察できました。
しかし、シベリアジュリンは最後まで出てきてくれず、時間切れとなりました。
船の都合で一泊になりましたが、効率よくいい鳥を見ることができました。
※写真はご参加の方からも提供していただきました。
【今回確認できた鳥達】
キジバト、ベニバト、ウミウ、アオサギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、ハイタカ、アカゲラ、ハヤブサ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、チフチャフ、ムジセッカ、オオムシクイ?、メジロ、キレンジャク、ヒレンジャク、ミソサザイ、マミチャジナイ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、ニシオジロビタキ、ヤマヒバリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニヒワ、ベニマシコ、ギンザンマシコ、イスカ、ウソ、シメ、ホオジロ、コホオアカ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ
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