今年7月上旬、ウランバートル大学考古学学部の教師博士副教授、考学者のT.イデルハンガイの担当した研究団体が、モンゴルの中央部であるアルハンガイ県のウルジット村から匈奴の首都の「ルォート町」を発見したと報告した。
ちなみに、ルォートは「竜」を意味し、中国語ではLung-Chenである。中国の古代文献には本町について「モンゴルのハンガイ山脈に存在する」という文書しか書かれていない。
当研究団体がハンガイ山脈では10年余り研究を行い、10キロエリア内を発掘した結果、発見した。屋根の飾りの正面の瓦に漢字で天の息子シャニュイ(王様)と書かれたかけらが発掘されたので匈奴の首都であった所と判断している。こんな遺物はモンゴル国土では初めてである。当時の匈奴は国を東、中、西と三部に分け、王様が中央部に集中し、国を指導していた。以前は匈奴に関する町の跡がモンゴルの西と東に発掘されていたが、こういう文字が書かれた遺物が現れていない。このため、匈奴の首都であった可能性が高い。
モンゴル国の教育科学省の科学技術部長のC.ムンフバト氏が現地を訪れ、「研究に対する予想を最終的に決定するには長年の研究、発掘が必要である。こんな大規模な考古発掘の今後の研究及び研究にかかる金融を政府からサポートする」と述べた。政府はその地域を国立保護地域にする決定をした。
コメント一覧
佐藤容子2020.12.28 01:33 am