私は沖縄と同じくらい京都の大ファンで、以前より毎年桜と紅葉の時期には京都へ足を運んでいました。ただ、子供が生まれてからは残念ながら訪れる事ができなかったのですが、この度15年ぶりに紅葉に染まる秋の京都を満喫してきました。先週末、11月の3連休を利用して行きましたが、行き帰りの新幹線はほぼ満席、京都の街中もすごい人だかりでコロナの再拡大の影が迫る中、皆さん駆け込みで旅を楽しんでいるようでした。
秋の京都でまず欠かせないのが東福寺です。ここの魅力はなんと言ってもこの寺の象徴でもある木造の通天橋からの眺めです。紅葉した赤、黄、オレンジ、緑といった色とりどりの葉や木々の混ざり具合が素晴らしく、まさに秋の京都を代表する絶景スポットです。もちろん、東福寺の敷地内にも紅葉が沢山見られ、太陽の光が葉に当たると色味が輝きだし、美しい紅葉を愛でることが出来ました。また、東福寺近くには千本鳥居で有名な伏見稲荷もあるので、足を延ばして行ってみました。紅葉スポットではないのですが、最近はいわゆる”インスタ映え”する場所として有名で、沢山の人が訪れていました。
2日目は少し遠出して北部の大原へ。大原といえば三千院が有名ですが、残念なことに早くも散り始めてしまったので、今回の私のお目当ては宝泉院と寂光院です。宝泉院は三千院のすぐ近くにある天台宗の寺院ですが、ここの魅力は額縁庭園と呼ばれる美しい庭の眺めです。敷地は狭いため動いて楽しむのではなく、お抹茶をいただきながら静かに庭園の眺めを楽しみます。この時期はどうしても人混みで喧騒が気になる時期ですが、ここでは落ちついて紅葉と庭園の眺めを楽しめました。そして、次は寂光院へ。ここは反対の地域にあるので宝泉院からは大原の里を歩きながら約30分ほど、大原温泉地区にある天台宗の尼僧院です。山里にある少しうら悲しい雰囲気の寺院で紅葉がとても美しく、個人的には今回訪れた中でも一二を争うお気に入りでした。特に赤色の紅葉の発色具合が一番素晴らしかったです。ここは温泉も有名な場所なので、観光後は温泉を満喫して戻りました。
3日目最終日は朝早めに清水寺へ。この界隈は昼頃から物凄い人で溢れかえりますが、やはり朝は比較的静かで歩いていてストレスがありません!清水寺は残念ながらこの時期は土台の改修工事をしていたため、見栄えは悪かったのですが、紅葉の眺めはとても美しく、清水の舞台と京都市内の眺めとともに素晴らしい眺めを演出していました。そして、最後は嵐山です。紅葉の名所としてはやはり嵐山も欠かせません。今回は常寂光寺と二尊院へ。常寂光寺は嵐山の中でも紅葉の名所として知られていて、茅葺の仁王門周辺の紅葉はとても風情を感じます。散った赤い紅葉が側溝に埋まった様子もとても美しく感じるほど素晴らしい景色でした。また、二尊院は参道周辺に紅葉がたくさん彩り、赤い紅葉がとても印象的でした。
最後に紅葉と同じくらい(!?)のお楽しみがスイーツ!私が京都に来たら必ず訪れるのが清水寺へ向かう二年坂にある甘味処のかさぎ屋さんです。大正3年から続く老舗で、私の大のお気に入りのお店です。ここで必ず頼むのが名物の三色おはぎ。甘さともち米の加減が絶妙で飽きることなくペロッと食べられます!今回は家族で来たため、初めて宇治金時を味わいましたが、この氷のふんわり具合と抹茶の蜜も素晴らしく、お気に入りのメニューが増えてしまい、次に来たときが悩ましくなりそうです(笑)
15年ぶりの京都は2泊3日と回れる場所に限りがあるため、少し物足りなさはありましたが、やはり秋の京都は私達日本人の心の琴線にふれる景色や物が多く、その魅力を改めて感じることが出来ました。これから年を重ねていっても京都は通い続けたいと思いました。