日本ワイン

2018年11月15日の本稿で、勝沼のワイナリーのことを取り上げた。あるワイナリーの社長さんが、日本ワインの規定が変わり、輸入ワインを混ぜると日本ワインとは名乗れなくなる。今、日本で取れる葡萄は一定量に限られているのに、こんな規定を入れたら原料が値上がりして、日本ワインの値段はどんどん上がっていく。とこぼされていたと書いた。

コロナ禍で、“甲州ワイン”が販売不振に陥っているそうだ。近年、非常に美味しくなった日本の白ワインの代表格だと私は思うが、コロナで、レストランなどからお客様の姿が消えると同時に販売が急激に落ち込んでしまったという。巷では、家呑みでワインも売れていると聴いていたが、家の食卓に乗るのは、1,000円程度のワインが主流。4,000円~6,000円程度の“甲州ワイン”は家呑みには選ばれない。日本ワインの規定が変わる前は、もう少し安かったのだが。

私は、コロナによって一番変わったのは、時間の過ごし方だと感じている。私自身、以前は、月の内半分は、夜のお付き合いでスケジュールが埋まっていたが、今は、数えるほどである。しかも、飲み屋には殆ど行かなくなった。業界関係の会合があっても、懇親会はなくなったし、そもそも会合そのものも激減した。家には、通常なら18時くらいには帰るし、遅くなっても21時くらいである。そうなると、平日なのに、家で映画を見る日が多くなった。25日の日曜日には、ブルーレイレコーダーの容量を増やそうと、外付けハードディスクを買いに行った。

誰しもが、折角積み上げてきた努力が、こんなことで潰えていいのだろうか。いいはずはない。形は変わっても、光はいつか見えてくるだろう。その時に、しっかり立ち上げれるようにして置くしかない。甲州ワインの話を私にしてくれたのは、ある旅行会社の社長さんだ。こんど、勝沼のワイナリーを紹介してもらおうと思う。是非、風の縁shopで“甲州ワイン”を扱いたい。とても、弊社の力では販売不振をカバーなどできないが、私は、心底、“甲州ワイン”は素晴らしいと思うので、一助になれば幸いである。

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