ほぼ一年前、家の近く(所沢市岩岡)にお茶農家を見つけ、天日で干した狭山茶の新茶を買った。この天日で干すのは、昔ながらの狭山茶の製法だと農家の若い衆が教えてくれた。
「おてんとうさまに小一時間ほど混ぜながら当てると甘みがでるんです。」
「他のお茶農家もおなじですか?」
「今では家しかやってないと思います。」
早速、家で一服味わってみると、お菓子が欲しくなるような不思議な甘みを覚えたので、お世話になった数人の方々に送ってみた。すると、とても美味しいとのお礼が届いた。
さて、やっと今年もこの季節がやってきた。家から約20分ほど歩き、お目当てのお茶農家に入ると、やはり去年と同じおばあちゃまが店番をしている。一年前のことを覚えてくれていて「特上茶を淹れるからね、」と手際よくお茶をだしてくれた。う~ん、いい味だ。
おそらく江戸中期ころに開発された農地なのだろう、三富新田と同じような構造をしており、屋敷林と山と呼ばれる雑木林もある。こんな近くに実にほっとする場があったなんて、このコロナ禍が無ければきっと気がつかずに過ごしてしまったのだろう。これからの毎年の楽しみが増えたのが、実にうれしい。
コメント一覧
浅野秀夫2021.06.13 06:26 pm