古巣へ戻る

東京本社が、27年ぶりに野口ビルへ戻った。27年間過ごしたIFOビルからは、道路を挟んだ向かいのビルになる。昨年の6月にIFOビルの6階を引き払って、兄弟会社ピース・イン・ツアーと7階で同居したが、いよいよ海外旅行が再開する兆しが見えてきたので、流石に手狭になってしまった。なるべくIFOビルの近くでと探していたら、以前、入っていた野口ビルが空いていたので即座に決めてしまった。不動産屋さんも、前と変わらず担当者まで同じ人だった。

IFOビル7階では、ピース・イン・ツアーと風の旅行社中野営業所が引き続き営業し、野口ビルが風の旅行社東京本社となる。道路一つ隔てただけだが、中野区新井から中野区中野に住所が変わり、郵便も、ヤマトの管轄も変わってしまう。あれこれ面倒な手続きに、総務担当は辟易としている。

それにしても、まさか、野口ビルに戻ることになろうとは思わなかった。以前は4階だったが今回は6階。広さも形も一緒だから、こうして座って事務所を眺めていると、つい27年前のことを思い出してしまう。当時は、格安航空券販売で忙しく、秋から年末にかけては毎日のように終電で帰っていた。当時を知るスタッフは私を入れて僅か6人。ほとんどのスタッフにとっては新しい事務所ということになるが、なんだか、とても不思議な感覚である。

両側が道路で隣と接しておらず、東西がガラス窓になっていて明るくて気持ちがいい。ただ、まだブラインドがついていないので、西日が射して眩しい。冷暖房の経費がかさみそうだ。
コロナ禍はまだ続く。ようやく再開した海外旅行も、果たして、この夏どれくらい戻るかは不明である。不安は一杯だが新たなスタートが切れることを喜びたい。

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