滋賀県、琵琶湖の北端、北國街道の街、木之本の里から古刹・菅山寺まで田上城址、呉枯ノ峰(くれこのみね)を経て歩きます。西南日本内帯に広く分布する美濃‐丹波帯、古生代から中生代に堆積した地層の上を歩きます。
琵琶湖の湖北エリアは、まるで三陸海岸のようなリアス式湖岸が続いています。その形成には地殻変動が大きく影響しています。未来の琵琶湖はどうなるのか?北國街道を歩きながら考えます。
田上山城址は、賤ケ岳の合戦時に秀吉の本陣として利用された城の址です。活断層と、城の配置の関係、実は密接です。歴史を感じる古い道・街道の風情・古刹が守るブナの自然林、湖北の風土と自然も堪能でウォーキングです。
~ジオ・ワード~
活断層 メランジェ チャート 沈降地形 沖積平野 美濃‐丹波帯
※詳しくは当日の解説で!
~行程~
JR木ノ本駅(9:00)→登山口(9:35)→田上山(城址)(10:55)→呉枯ノ峰分岐(12:15)→呉枯ノ峰(12:25 昼食休憩 12:55)→菅山寺分岐(13:25)→菅山寺周遊参拝(14:05)→下山口(15:15) 待機 坂口バス停(15:42)長浜市コミュニティバス)→(15:52)→JR木ノ本駅
【歩行:4.5時間 標高差累積:上り約420m 下り約410m】★1.5
※注 歩行の目安(★マーク)の基準(距離とコース難度の両方を検討)
★ 一般的なハイキング程度
★★ 歩行時間も少し長めのためやや体力が必要
★★★ 少し登山の経験がある人に適している
固い石も柔らかく解説
田中 宙 (たなか ちゅう)
1968年生まれ。京都大学大学院理学研究科修了。地球惑星科学専攻。主にフィールド調査をベースに地殻とマントル境界の物質科学を研究。現在、株式会社アカデミック・ブレインズ、シニア・ディレクターとして、基礎科学系を中心にアウトリーチと呼ばれる「最先端の研究成果を社会へフィードバックする仕事」に取り組んでいる。一方でフィールド経験を生かし、関西エリアの各地山域でネイチャーガイドとしても活躍。日本地形学連合正会員。