ー関根秋雄さんと・足利市の源姓足利氏の故地を歩きます。―
―源姓足利氏の礎を築いた男・足利(あしかが)義兼(よしかね)の足跡をたどる旅―
全国には小京都と称される地方都市がいくつか存在します。いずれも京都のように多くの寺社があり、歴史・文化の薫り高く、落ち着いた街並みが人々を魅了してきました。栃木県最西部の町、足利はまさに小京都にふさわしい都市と言えます。みなさんは足利義兼という人物をご存知でしょうか?歴史の教科書の上では登場していませんので、知らない方も多いと思います。実は小京都と呼ばれる現在の足利市の基を築いたのが足利義兼なのです。
義兼は、頼朝とは縁戚関係にあり、源頼朝の挙兵にいち早く従い、平家追討や奥州合戦などで活躍し、鎌倉幕府の有力御家人として源姓足利氏の基礎を築いた人物です。
今回は、アクセスの悪さから、足利の歴史さんぽでは対象外とされがちな足利義兼終焉の地とされる樺崎寺跡(現在の樺崎八幡宮)他、通常の足利の街歩きでは訪れることのない寺社をめぐる玄人好みの歴史さんぽです。
[当日の流れ]
JR宇都宮線小山駅構内改札口前に10:00集合後、両毛線に乗換え、足利駅で下車します。足利駅からは最初に徒歩にて義兼が館を築いた地に建つ鑁阿寺(ばんなじ)に行きます。鑁阿寺見学後、足利市の生活路線バス名草線に乗車し、北郷小学校前で下車。歩いて光得寺(こうとくじ)・樺崎(かばさき)八幡宮へ行きます。樺崎八幡宮はかつてこの地にあった樺崎寺の跡地です。午後は、タクシーにて市内に戻り、足利氏所縁(ゆかり)の法楽寺(ほうらくじ)・法(ほう)玄寺(げんじ)をめぐり、最後に足利学校を見学し、足利駅に戻ります。全行程約5km、徒歩時間は2時間弱です。
交通不便な場所でもありますので、バス・タクシーを利用して、無理なく歩けるようにしました。
[コース概要]
小山駅10時集合→10:11両毛線にて足利駅下車→徒歩にて鑁阿寺に向かい、見学後、生活路線バス名草線を利用し、下車後徒歩で光得寺に向かいます→光得寺見学後、30分ほどの里山歩きで樺崎八幡宮に行きます。→昼食後、タクシーにて、法楽寺へ移動します。→ここからはすべて徒歩にて徳正寺・法玄寺を経由して足利学校へ向かいます→足利学校見学後、徒歩にて足利駅に戻ります→足利駅にて解散します。解散は16:00頃を予定しています。
[歩行距離と時間]:約5km 2時間
講師
関根 秋雄 (せきね あきお)
都立高校で38年間、中央大学非常勤講師を17年間、歴史教師として勤務した後、退職後は栃木県野木町に居を移し、「のぎ・歴史を歩こう会」、「野木歴史文化伝承会」を立ち上げ、ボランティア活動に従事。積極的に野木町の歴史文化の発掘と情報発信を行っている。現在は、野木町文化財保護審議委員および栃木県文化財保護指導員として小山市・野木町の文化財パトロールにも従事。
最近の著書:ぶらり野木町歴史散歩