今回でこの拙稿も800回を迎えた。2007年10月4日に「つむじかぜ」150号を記念しスタートしたから16年半になる。よく続いたものだ。長年、お付き合いいただいている皆様には心から御礼申し上げます。
第1回目は、「ヒューマノイドロボットと過ごす未来」で、テレビで2足歩行をするロボットの姿を見て驚き、そういう未来は果たして人間にとってどうなのか? と書いた。
第2回目は、「HAL9000の心」と題して、映画『2001年宇宙の旅』で描かれた宇宙船ディスカバリー号の乗組員と、全てを制御するスーパーコンピュータHAL9000の暗闘を取り上げた。当時は、ロボットが歩行など、機能的に人間に近づくことはあっても、現在のAIのように自分で学習し自由に会話し“意思や心を持つ?”などとは誰も考えなかったから、“意思”をもったスーパーコンピュータHAL9000の反乱は、未来を予見してはいたが現実感はなかった。現在のAIは、そのHAL9000を超えている。
出張の折々に現地のことを書いて来た。時々は、社会情勢なども自分なりの視点で取り上げた。ネパール王政廃止、ネパール大地震、3.11東日本大震災。そしてコロナだ。コロナ禍では他のことを書く気にならなかった。
実は、原稿がギリギリになって何度も編集スタッフを困らせてきた。一週間前に書き上げ、何本か書き溜めておけばいいのに、それができない。一番慌てたのは、ブータンから帰国する際に空港のロビーで、「原稿を待っています」と連絡をもらった時だ。ガラケーのSMSで書いて送った。後で5,000円以上も請求された後悔した。
表題は、原稿を読んだ弊社の編集スタッフがつけている。こうすれば、絶対一人は私の原稿を読んでくれる。もう少しの間、続けようと思っていますので、お付き合い願えれば幸いです。