~スギ天然林が日本列島の時空を結ぶ~
スギはほぼ日本列島の固有種です。その佇まいには不思議なほど心を強く惹きつける、神さびた精神性があります。それゆえに屋久杉の巨木と対峙する天然林体験は特別なものです。
その屋久杉の姉妹群ともいえる天然林の存在が次第に明らかになってきました。代表格が富山平野から剱岳や立山連峰の山裾を意外な広さで包む「立山杉の天然林」です。
日本海の豪雪地帯に鍛え上げられたその怪異な姿と驚くべき巨木の存在は、このスギという優れた植物が、国の歴史と、いまなおその生態系を支えてきた力強い野生生物であることを改めて教えてくれます。
今回の旅では、富山の精神的支柱であり続けた霊峰である剱岳信仰の中心であった上市町を中心に、その精神に守られ利用されてきた立山杉と、この森の成り立つ山・水・大地、そして海を幅広く楽しみながら体験してゆきます。
もちろん、魚津に水揚げされる富山湾の圧倒的な海鮮料理の存在も忘れることはできません!
屋久島から公認ガイドが同行し、知的好奇心に満ちた様々な切口から、立山杉の神髄を実際に歩き考え比べてみます。日本列島の過去と未来を感じるかけがえのない体験となるでしょう。
※屋久島大学 小原さんより
屋久島アカデミー代表
小原 比呂志 (おはら ひろし)
一般社団法人屋久島アカデミー代表理事 屋久島大学専属講師
北海道出身。1987年屋久島に移住。日本のエコツアーガイドの草分けYNACの創立メンバー。NHKドキュメンタリー「伝説の超巨大杉を追う」捜索隊長。『ダーウィンが来た!』『ブラタモリ屋久島編』に解説者として出演。著作に「屋久島のコケガイド」、「屋久島オープンフィールドミュージアムガイドブック」、「屋久島の歴史ガイド」、「屋久島の民俗ガイド」がある(いずれも共著)。
法人富山県自然保護協会を軸に研究と自然解説の活動
大宮 徹 (おおみや とおる)
1958年東京都生まれ、富山県富山市在住。
県内の植物園、森林研究所勤務を経て現在NPO法人富山県自然保護協会を軸に研究と自然解説の活動を行っている。自然に近いところで暮らすことが子どものころからのあこがれで、紆余曲折ののち、海岸から一万尺の高山までそろっている富山県にIターンした。この地に来て驚いたのは自然のみならず歴史の厚みで、ぜひ北陸の文化にもどっぷりつかりたいと思い、加賀宝生の先生につき能楽を習っている。また、現職時代にかかわった竹林とのつき合いも続いて、竹林整備の啓発を行うとともに、竹を利用した地域の文化に携わる人々との交流も楽しんでいる。
富山の魅力を広く伝えたいと思いつつ、まだまだ多くの隠れた魅力があるのではと、これも当地の文化とも言える富山の鉄軌道を普段使いに使い倒して県内をわたり歩く毎日を送っている。
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