アムチ・小川康さんの~くすり教室~~国語・算数・理科・社会~
第一回「日本の薬草 百薬らんまん」、第二回「チベット医学」に続いて、今回は「現代のくすり」を学ぶ講座です。
今回は現代のくすりを学びます。薬草には人肌の温もりを感じても、現代薬というとどこか冷たい「モノ」のようなイメージが定着しています。そこで本講座では国語、算数、理科、社会の項目で薬(くすり)をわかりやすく解説します。薬の副作用や乱用に注意を払いつつも、ちょっと薬を楽しんでもらえたら嬉しいです。
《配信形式》ZOOM 見逃し配信も予定しています
《参加費》3,300円/回 全4回一括申込の場合:12,000円
《各講座の内容》
第1回9月06日(金) 薬と理科
ドラッグストアと処方箋の薬はどう違うのか。薬の分子はよくみると芸術的? 薬はどうやって合成されるのかなど、意外と知らなかった薬の基礎知識について解説します。
第2回9月13日(金) 薬と算数
現代薬は統計学に基づいて「効く」かどうかが定められ、それはエビデンスと呼ばれます。しかし歴史を振り返ると「効く」という概念は単純なようでいて複雑なことがわかってきます。そこで「効く」概念についてさまざまな角度から考えてみます。
第3回9月20日(金) 薬と国語
文学作品、映画、漫画などに登場する薬を紹介します。薬はときに脇役として、ときに毒薬として物語を盛り上げています。たとえば「吾輩は猫である」には胃薬のタカジヤスターゼが登場していて、夏目漱石の持病との関わりが浮かび上がってきます。
第4回9月27日(金) 薬と社会
47都道府県のお薬自慢大会です。各県にはその土地の気候、地勢、歴史ならではの薬が根ざしています。たとえば私のふるさと富山県にはケロリンがあります。伝統薬、現代薬は問いません。みなさんの御当地薬、推しの薬を是非、教えてください。
東洋と西洋の医学を薬学で結ぶ情熱の薬剤師
小川 康 (おがわ やすし)
富山県出身。1970年生まれ。「森のくすり塾」主宰。東北大学薬学部卒。薬剤師。元長野県自然観察インストラクター。薬草会社、薬局、農場、ボランティア団体などに勤務後、 99年1月よりインド・ダラムサラにてチベット語・医学の勉強に取り組む。2001年5月、メンツィカン(チベット医学暦法学大学)にチベット圏以外の外国人としては初めて合格し、2007年卒業。晴れてチベット医(アムチ)となる。チベットの歌や踊りにも造詣が深い。2009年7月小諸に富山の配置薬を扱う「小川アムチ薬房」開店。(現在は「森のくすり塾」に改称、長野県上田市野倉に移転、開業)2015年3月、早稲田大学文学学術院を卒業。修士論文のテーマは「薬教育に関する総合的研究」 著書:『僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと』(径書房)『チベット、薬草の旅』(森のくすり出版)
『チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」』を風の旅行社社サイト内で連載中。