シルクロードから写真が届きました。
濃紺の空に映える雪峰とその前の氷河湖。新疆ウイグル自治区の西端近くに位置するカラクリ湖(黒い湖)です。山はムスターグ・アタ(氷の山の父)。少し手前には、白沙山と呼ばれる名前通りの白い砂の山と、その山を鏡のように映したブロンクリ湖があり、更に手前には、紅い山があるそうです。中国シルクロードの奥地はカラフルです。石窟の色彩も、このような自然美の中から生まれたんでしょうか?
ちなみに、「カラクリ湖」の「クリ」は湖の意味。周辺国のキルギスやタジキスタン、カザフスタン、ウズベキスタンでは「クル」「コリ」「コル」(イシククル、イスカンダルクル、ザイサンクリ、アイダルクルなど)、トルコでは「ギョル」と呼ぶようですね。ウイグルからイスタンブールまでトルコ系民族が多く、言葉もつながっていました。
ところで、カラクリ湖から100㎞行けば、タシュクルガン。そこから、さらに120㎞進めばパキスタンとの国境です。来年5月発で、中国からパキスタンへ抜けるツアーを企画中です。