「空海の風景」


「空海の風景」(司馬遼太郎著)を読み始めました

上下巻の内の上巻を読み終えたところです。
(解釈が間違ってたらすみませんが)私の理解したところでは、

空海は四国は讃岐に生まれ、十五歳のときに、ふるさとを離れ奈良の大安寺に身を寄せる。しばらくして長岡京に上り、大学に入るも、1年ほどでやめ、四国などの山林に修行したり、諸寺の経蔵で経典をむさぼり読む中で、奈良久米寺で大日経に出会う。その経典の中の秘密の言葉(真言)を知るために、唐への船に乗る決意をする。その後、悪天候で航路が大きくそれて南方の港に漂着するが、海賊扱いされる。そこを空海の文筆力で、危機を乗り越え無事長安にたどり着く・・・。

なにせ1,200年以上前の人物、記録も多く残されてるとはいえ、謎も多い人物。文献を穴が開くほど読み込んでの作品には違いないが、作者の意図も反映してか、「と思ったとしてもおかしくないだろう」「と言ったに違いない」などの言いまわしが多く、妄想や思い入れも感じられる。しかし、意外にも、それが心地よかったりする。一素人読者としては、史実はわからないが、こうあってほしい、こうあったらいいなあというを、かなえてくれてるのかもしれない。

真理を求めて、命がけの危険な旅をしてまで空海が目指した「唐の都・長安」。
百十坊からなる巨大国際都市。胡人(ペルシア人、インド人など)が行き交い、仏教以外にもペルシアからの祆教(ゾロアスター教)、マニ教、景教(ネストリウス派キリスト教)、インドからのバラモン教などが入り乱れ、曲芸、胡旋舞などの刺激に満ちた大都市で、師となる人物との出会いが・・・。

下巻を携えて、今週、ツアー添乗で、1,200年後の長安へ旅立ちます。

悠久のシルクロード大走破【第1弾】
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