「ラダックの心」杏の花を巡る旅
春、インド最北の地にあるチベット文化圏ラダック地方は、寒い冬がようやく終わり杏やリンゴの花が咲き誇り、春の芽吹きの季節を迎えます。日本人にとっての桜のように、ラダック人にとって杏は非常に身近で大切な植物です。実を食べ、種を取り、油を搾り、暑い夏には日影を作ってくれます。そして春にはあちこちで杏が満開に咲き乱れ、寒かった冬の終わりと暖かい春の訪れを感じさせてくれるのです。
このツアーでは、「花の民」ブロクパの暮らすアーリアン渓谷、イスラム教徒が多数暮らすカルギル、下ラダックでも比較的標高の低い農村ニンムなど、ラダック各地の杏の里を巡り、人々の暮らしを訪ねます。道中はチベット高原の荒々しいフォトジェニックな景観を楽しみながらのドライブです。ラダックの中では標高の低いタクマチク、カルギル、ニンムに宿泊するので高度順応しやすい日程です。
宿泊施設にもこだわりが
ニンムで連泊する「ニンムハウス」はかつての貴族(村の有力者=スタンジンの祖父)の館を改造した伝統的な建築を生かしたヘリテージホテル(母屋のほか、バストイレ付きグランピング・テント泊の場合あり)。比較的低めのニンム(標高約3,200m)で、緑豊かで静かな環境と地元のオーガニックな素材で作られる野菜中心のお食事も大変好評。ラダックの伝統建築も楽しみつつ、旅の疲れも癒してくれるでしょう。
タクマチクではホームステイ。現地の人々と距離が近く、適度にプライバシーもある快適なお部屋をご用意します。
また帰路も酷暑期のデリーで快適に過ごしていただくためにホテルで休憩するなど配慮しています。
ラダックでは数少ないラダック人日本語ガイド、スタンジンがご案内
仏教用語も理解するなど来日経験がないとは信じられないほどの日本語力と、地元出身の人脈や情報網を生かした、誠実なガイドが好評です。
*花の見頃はその年によって変わるため、ガイドが状況を見ながら臨機応変に見学場所などを変更する場合があります。予めご了承ください。
故郷ラダックを日本語で紹介する現地ガイド
スタンジン・ワンチュク
日本語でラダックの歴史や宗教を語れる数少ないラダック人ガイド。 ラダックの最奥の地ザンスカールのリジン村出身で、ザンスカールの王家とは親戚筋。 デリー大学オーロヴィンド校、政治学部卒。 学生時代は、里帰りの度に「雪の回廊」チャダル・トレックを歩き、その経験を生かしてツアーガイドの仕事を始める。その豊富な経験と人脈で「風のラダック」を支えてくれています。