ハワイ復活を願う

ハワイに行ってきた。事あるごとにラーメン一杯3000円、ハンバーガー2000円といった報道が流れ、“ハワイは高い”というイメージがすっかり定着してしまった。ツアー代金も30~50万円ほどするようだ。

現在、ハワイへの日本人渡航者は、2019年比45%ほどしか戻っていない。最も、海外旅行全般でも60%ほどしか戻っていないから、ハワイに限らず海外旅行全般の復活が旅行業界の願いだ。特に、ハワイの落ち込みが激しいので、何とか盛り上げようというのが、今回のハワイ渡航の狙いである。

確かに物価は高い。実際、コーヒースタンドでアイスコーヒーとクロワッサンを頼んだら15ドルだったから約2250円。朝食をレストランで食べると約30~35ドルで5000円程度。コンビニでカップ麺を買ったら4.9ドルで約750円。決して報道は間違ってはいない。

原因は、円安にもあるが物価が全く違う。その原因は、コロナ下で他国がロックダウンで経済が沈んでいる中、2020年第4四半期には早くも回復基調に乗せ一気に経済復活を果たし急激なインフレで平均年収1000万という世界が出現した。日本は、あっという間に置いて行かれてしまったことにある。ハワイでも、時給が最低で2500円というから8時間労働なら1日の賃金は2万円。これが最低だというのだから驚いてしまう。

しかし、こんなことを嘆くためにハワイに行ったわけではない。弊社でも、ハワイ島のバードウォッチングツアーを販売している。日本の旅行会社も必死になって工夫をしているから、大分お手頃なツアーも出てきたようだ。

もちろん、お客様も大層工夫を凝らしていらっしゃる。例えば、安い航空券を見つけ、1泊ルームで200ドル程度の朝食付きのホテルを探し、昼は、コンビニ食も入れながら、夜だけ贅沢をする。折角、ハワイに行ったのに “そんな惨めな旅行はしたくない” とおっしゃる方もいるが、あのカラッとした気候の心地良さは、べたつく日本から脱出したいと日頃から願っている私にとっても大変な大きな魅力である。ハワイが好きな人たちにとっては、きっと他には代えがたい魅力が沢山あるに違いない。

旅行業界が、なぜこんなにハワイにこだわるのか。ハワイでは、多くの日本人が観光に携わって生きている。その人たちが、コロナ禍が明けてさあ頑張ろうと張り切っていたら、全くその期待は裏切られ、それでも好きな仕事をしたいと、バイトをしながら日本人観光客の復活を待っている。それに応える義務が旅行業界にはある。

もちろん、日本の旅行会社にとってもハワイの復活なくして海外旅行の復活なしとまでいわれる。私ごときが口幅ったいが、コロナ禍で苦しんだ日本の旅行産業を、なんとしても確固たる存在にしたいと願っている。弊社ができることは少ないが、応援していこうと思う。

シェアする

コメントを残す

※メールアドレスが公開されることはありません。