小高い丘に建つロダ・デ・イサベナ、ここはかつてリバゴルサ伯爵領の都として栄えた歴史があり、村の中心には11世紀に建てられたロマネスク様式の立派な大聖堂があります。人口は過疎化の影響もあり現在約50人程度で、観光客もそれほど多くないため静かで”本物のピレネーの山村”の良さが感じられる場所です。
かつてリバゴルサ伯爵領の都として栄えた歴史がある村ですが現在は人口わずか50人程度で石畳や石造りの建物がつくり出す街並みは中世の時代から時が止まったような雰囲気です。村全体が歴史文化財に指定されていて、「スペインの最も美しい村」としても登録されています。村自体は30分もあれば隅々まで歩けてしまう程度ですが、アインサやアルケサルのように多くの観光客が押し寄せるような場所ではないため、時期にもよりますがとても静かな散策が楽しめます。また、村は高台の丘の上に建つため村外れの公園広場からの景観が素晴らしく、ある意味では”本物”のピレネーの美しい山村散策を楽しめます。また、大聖堂の真横にはアラゴン州が経営するコロニアル建築の3星ホテルがあり、当時の雰囲気そのままで趣があります。また、大聖堂の中にはかつて修道士の食堂だった場所がレストランになっていて中世の雰囲気そのままの空間で食事を楽しめます。時間に余裕がある方、ピレネーの静かな山村滞在を楽しみたい方には宿泊体験もお勧めです。
広場の目の前にひときわ目立つ建物が大聖堂です。11世紀初頭に建てられたピレネー地域を代表するロマネスク建築です。一歩中に入ると分厚い切り石、美しく弧を描く半円アーチなどロマネスク様式の特徴が目立ち、礼拝堂と地下礼拝堂が同時に見ることが出来るという個性的で変わった特徴があります。地下礼拝堂の中央にはその当時の司教だった聖ラモンの石棺が置かれていてこの棺に施された彫刻はロマネスク彫刻の傑作の一つとも言われています。