シルクロードだより 第38便 お水取り@奈良

奈良東大寺お水取り(二月堂)前回はシルクロードの西端に近いアルメニアからお届けしましたが、今回は反対の東端・奈良の写真をお届けします。

ちょうど、今週は東大寺のお水取り、古都奈良に春を告げる祭と言われていますが、昨夜イランからこんな「注意喚起」が流れてきました。

イランの伝統行事「チャハールシャンベ・スーリー」の期間は、十分注意してください。
 この行事は古代ゾロアスター教に由来すると言われており、イランの人々は、焚き火の上を跳び越えて無病息災を願います。しかし最近は、同行事の際に、公園等の公共の場で、若者が違法に調合した花火や爆竹に点火したり、それらを通行人や車に向けたりするなどの危険な行為も見受けられますのでご注意下さい。

とのこと。イランは春分の日がイラン暦のお正月にあたり、その直前の火曜日没から水曜夜明け(今年は3月18日~19日)がこの行事の期間になります。

奈良のお水取りも、「お水」とか言いながら大松明をかついで急階段を駆け上がり、舞台から火の粉を振り撒く「火の祭典」。
一説には、この祭りを創始した僧・実忠はペルシア人であったとか、お水取りの水を送る福井県の神宮寺から東大寺の閼伽井という井戸までオアシスの技術カナートで結ばれているとか、お祭り自体に火を崇めるゾロアスター教の影響があるとか、シルクロード由来のにおいがプンプンするお祭りであります。

ヘラクレスが仏教に取り込まれたか?南大門の金剛力士像

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同じ春直前の時期にイランで「火を崇める」祭が今も行われているというニュースを見て、「やはりそうなのか!?」と「お水取り」と「ゾロアスター教」とのつながりをひそかに期待している今日この頃です。

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