シルクロードだより 第40便 ホータン博物館

今週もシルクロードから写真が送られてきました。

ホータンで発見された絨毯

今回はホータン博物館からの写真です。
すごく色鮮やかで躍動感あるデザインです。
中国は隋の時代、于闐(ウテン)王国の製品だそうです。両面織られているそうですが、残念ながらこの写真からは判別できませんね。
その頃ホータンでは、于闐文字という独自の文字が使われていて、サカ人の文字に似た、イラン語族に属するものだそうです。この絨毯に于闐文字が織り込まれていると言われました。絨毯の中央、人か神か魔物か、わからない二体の走る生物の間に見える青い字、それです。意味は解読されてないようですが、宗教的な言葉だろうと考えられているとか。

また、描かれている謎の生体は、古代メソポタミアのギルガメッシュ神話に関係していると言う説もあるそうで、ギルガメッシュといい、まだ謎の多い遊牧系民族サカ人といい、西アジアから強い影響が受けた国が、現在の新疆の西端に存在したというのは、シルクロードの西端が近づいたような気になりました。とてもおもしろいですね。

ホータン博物館

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