第98回●コーヒー ~純喫茶が息づく街~
小諸の街には喫茶店、それも純喫茶を多く見かけることができる。最近、そんな喫茶店が僕のお気に入りの場所になっている。 店の入り口に鉄道の信号機が置かれた「喫茶・山小屋」は、小諸に引っ越してきた2年前からずっと気にかかってい […]
小諸の街には喫茶店、それも純喫茶を多く見かけることができる。最近、そんな喫茶店が僕のお気に入りの場所になっている。 店の入り口に鉄道の信号機が置かれた「喫茶・山小屋」は、小諸に引っ越してきた2年前からずっと気にかかってい […]
市場でエマダツィを食べる唐辛子売り ブータンでは日本には見られない薬草文化に触れることができる。たとえばヤドリギをお茶にして飲む習慣がある。ヤドリギはケヤキなどの高木に寄生し、ポンポンのように丸く生育する植物。夏は寄生主 […]
活気あふれる野菜市場 2006年7月、メンツィカン4年生に在学中の僕のもとに1通の手紙が届いた。ブータン厚生省からだ。心当たりは全くない。中を開けると第1回国際伝統医学会議における講演依頼が入っていた。しかも会議のスタッ […]
研修医の仲間と記念写真 世界一深い湖、バイカル湖の東側にブリヤート共和国がある。ここではロシア領でありながらモンゴル系ブリヤート人が住み、そしてモンゴル同様に古くは18世紀からチベット仏教が信仰されていた。つまりロシア、 […]
冬虫夏草を探す 「1999年8月のヒマラヤ薬草実習中でのことなんだけどさ、女生徒が崖から転落して意識不明になったんだって。それで、たまたま近くにいた男子生徒が彼女を背負って下山し病院まで運びこんだんだ。彼女は幸いにして一 […]
東北大学薬学部の実験室。隣で実験しているのは同級生のM君 震災後、画面に映し出される光景をなんど見ても、あまりにも凄惨すぎて、それが学生時代を過ごした仙台近郊の映像だとは実感が湧いてこなかった。卒業してから20年近い時が […]
故ロブサン・ワンゲル先生 2002年、御逝去 1998年、インド・ムンバイの19歳の青年は白血病に冒され医者から余命いくばくもないと宣告された。アメリカに渡って再検査を受けたものの結果は変わらず。死を受け入れた彼と両親は […]
小川 康の 『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 卒業式で表彰される筆者 ダラムサラで学問に打ち込んだ10年間を総括すると「ドックパ(疑心)」という単語が浮かんでくる。 まず、メンツィカンの入学試験(第 […]
小川 康の 『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 巡礼道にあるマニ車 銃を向けられホールドアップしたことが一度だけある。あれは、ダライラマ法王のお寺の巡礼道でお乞食さんたちに日本から送られた古着を寄付( […]
小川 康の 『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 燻香で煙るお寺・ダラムサラ 1999年1月12日、デリーから北へ500キロメート ル、朝霧で覆われたダラムサラにはじめて到着したときのこと。西ヒマラヤ・ […]
小川 康の 『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 トラックに薬草を積み込む 2005年夏、激しく揺れるトラックの荷台では重要な作戦会議が開かれていた。 「いいか、みんな。チェックポストの手前200mに、 […]
小川 康の 『ヒマラヤの宝探し 〜チベットの高山植物と薬草たち〜』 小さいころ、クラスのヒーローになれる条件は、喧嘩が強いか、足が速いか、面白いかであって残念ながら学問は一番ではなかった。勉強はできた方だったけれど、それ […]