つむじかぜ922号
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2023「風のモンゴル」出来ました! 号
特集1 2023年夏のツアーパンフレット「風のモンゴル」完成!
モンゴルは今、春の嵐のまっただ中。この厳しい季節を乗り越えるといよいよ、青い大草原のシーズンがやってきます。
乗馬はもちろん、星空観察、家族旅にトレッキングツアーや自転車企画など、夏のモンゴルを思い切り楽しむツアーを集めた2023年の「風のモンゴル」パンフレットが完成しました。専門店ならではの企画が揃っています。ぜひお手にとってご覧いただければと思います。
特に、乗馬をメインとする企画については、乗馬用プロテクター「エアジャケット」の他、CASCO社製の乗馬用ヘルメットも準備し安心して乗馬を楽しんでいただけるようになっています。
コロナで足止めしていたこの3年間・・・閉じこもった気持ちをぜひモンゴルで吹き飛ばしてください!
< つむじかぜ編集部おすすめツアー >
自然を愛で乗馬を楽しむ
ダイナミックな自然を体感!
終了ツアー アルブルド草原乗馬ミニキャラバン8日間
登山と乗馬でモンゴルの自然を満喫!
温泉にどっぷりつかって世界遺産を巡る
終了ツアー そらのいえに泊まる ハンガイ大周遊8日間
各日 1 組限定催行!
終了ツアー 遊牧民ホームステイ4日間
特集2 国内講座・ツアーをピックアップ 風カルチャークラブ
自然観察の講座・ツアーが目白押し! 5/25(木)&6/01(木)は静岡お茶尽くしの旅。どちらも女性限定・残席1です!
<日帰り講座>
★両日ともにまもなく催行決定! 地元在住・政所名積さんが案内する
地元在住・政所名積さんが案内する
★催行決定・残席僅か!
★残席1 お急ぎください!
ー田中宙さんと行く春のジオウォーキングー
終了講座 奇跡の島弧(アイランドアーク)日本列島 地質学の旅 「洛北・大原の里から江文峠、金毘羅山 丹波帯の岩峰と活断層地形の眺望」
★募集中! 眞鍋じゅんこさん&鴇田康則さんと歩く
眞鍋じゅんこさん&鴇田康則さんと歩く
<国内ツアー>
★催行決定・まだ残席あり! みのぶ参詣道を歩く
★残席1 お急ぎください!
★催行人員到達! 山伏ガイド・上野勝美さんと歩く大峰奥駈道入門2
《風の縁shop》軽やかで使いやすい長さにむすべるカゴバッグ
春夏に涼しげなカゴバッグはいかがでしょうか?
ウォーターヒヤシンスを乾燥させて編んだかごと、カンボジアの代表的なファブリック・クロマ―を組み合わせたむすぶバッグは、持ち手をご自身の使いやすい長さにむすんで使うことができます。
裏地の色は、ブルーの裏地→グリーンチェック、グレーの裏地→白黒チェック、白黒チェックの裏地→グレーと、バッグを開いたときにちらりと見える色にもこだわりました。
軽やかで涼しげな「むすぶバック」。母の日の贈り物にもおススメです。
お待ちかね! 風のイベント情報
シルクロード大走破説明会 中央アジア編とイラン・トルコ編
コロナで休眠していたシルクロード大走破ですが、一部復活いたします。今回はカザフスタン、キルギス、ウズベキスタンの3カ国を陸路で訪れる「中央アジア編」と西部イランからトルコ東部アナトリアを陸路でつなぐ「西アジア編」。復活2コースのツアーの説明会になります。
- 日時:2023年5月11日(木) 20:00〜20:40
- 場所:オンライン開催(Zoom)
- 費用:無料
風のキルギス 馬旅のススメ
風のキルギス担当がおすすめするのは、馬の背に揺られながら美しい景色を愛でる旅。のんびりと馬で旅をしてみたい方にはキルギスが最高なのです! 2023年のキルギス乗馬ツアーラインナップ(3ツアー)で見られる景色や旅の違いについてお話します。
- 日時:2023年5月11日(木) 20:45〜21:25
- 場所:オンライン開催(Zoom)
- 費用:無料
風の向くまま・気の向くまま ―第七百四十六話―
代表取締役 原 優二
ネパールの権力争い
現在のネパールのダハル首相は、ネパール共産党毛沢東主義派(通称マオイスト、略称MC)の党首であり、別名はプラチャンダ。ネパールにおける共産党の歴史は1949年に始まる。離合集散を繰り返し1995年にMCが結成されるが、その初代総書記が彼である。2001年ころから、日本でも警察や銀行が襲われたと度々報じられた。彼こそが、あのマオイスト対政府武装闘争のリーダーである。
この内乱ともいえる状況が、年間約5万人を数えていた日本人観光客の急激な減少をもたらし、弊社も随分苦々しい思いをした。マオイストの実効支配が全土の7~8割に達したときには、ポルポト政権の様になるのではないかと心配したが、2006年、MCは武装闘争をやめ議会制民主主義の枠で政治活動を始めた。
現在のネパールには、このMCの他に大きな政党があとふたつある。その1つは「ネパール共産党統一マルクス・レーニン主義派(UML)」という派は違うがもうひとつの共産党である。UMLは、1990年の民主化運動(ジャナ・アンドラン)の時に誕生している。
2018年5月にはこの2派が統合し、議席数2/3を占めるネパール共産党(NCP)が誕生したが、派閥闘争が絶えず2020年には分かれしまった。もう1つは、1947年にネパール結成された「ネパール会議派」(通称コングレス、略称NCP)である。このNCPも政治的立場は社会民主主義であり中道左派である。この3党が現在のネパールの政治を形作っている。
ネパールは戦後、一旦は立憲君主制となったが、1960年にマヘンドラ国王がクーデターを起こして議会を解散。王制を支える長老政治・パンチャヤート制を1990年まで敷いた。この前近代的な事実上の絶対君主制が30年も続いたことがネパールの近代化を遅らせた。
1990年の民主化運動は、絶対君主制からの脱却という意味では1789年のフランス革命と同じような意味合いをもっていた。フランスでも革命後に帝政が復活するように、ネパールでも2005年にはギャネンドラ国王が非常事態宣言(事実上の戒厳令)を発し、再び絶対君主制に戻ってしまうが、それが逆に王制廃止を早めたともいえよう。
たった3年でギャネンドラ国王の野望は断たれ、2008年王制が廃止され共和政がスタートした。今思えばMCの武装闘争は、王制廃止へのステップだったかもしれない。しかし、私にとっては、あまりにも生々しく、歴史的な一過程として客観的に認識するのは難しい。
王制を復活させる勢力もなくはないが極少数である。もはや王制に戻ることはないだろう。近年のネパールの経済成長率は2015年のネパール大地震とコロナ禍を除けば3~8%ほどを維持している。ネパールは確実に変わってきている。
しかし、今、大きな危惧が生じている。2017年、中国と一帯一路で覚書を交わし、中国からの鉄道、道路を通すことに合意し、実際、ムスタンを抜けて中国へ通じる道路が建設中である。しかし、米国からの圧力が加わり、そこにインドも絡んできている。大国に挟まれなんとか中立を保ってはいるが、難しいかじ取りを迫られている。
もはや、村政治のような権力争いを繰り返している場合ではない。大所高所に立ってネパールを前進させてほしい。
今週の更新情報 旅心くすぐる情報満載
お茶の間 旅空間 〜今週の気になるTV番組〜
- ▼4月30日(日)13:45〜14:00 NHKBSプレミアム【ルーマニア】
一本の道 15ミニッツ「森のかなたの国を歩く ルーマニア・トランシルバニア」 - ドラキュラで有名なブラン城に立ち寄り、古都ブラショフまでおよそ60キロの道のり。
- ▼4月30日(日)18:00〜18:30 TBS【ペルー】
世界遺産「マチュピチュ歴史保護区 〜 謎の天空遺跡マチュピチュ」 - 多くの人が一度は行きたいと願う「謎の天空遺跡」を大迫力の空撮映像でお届けする。
- ▼4月17日〜7月25日(毎週月・火放送予定)23:10〜23:15 テレビ朝日【ベトナム】
世界の車窓から「ベトナム南北縦断1800キロの旅」 - ベトナムならではの色彩や自然美、今に生きる伝統文化、そしてマスクを外した人々の輝く表情にも出会う。
- ▼5月3日(水)11:00〜11:45 NHKBSプレミアム【仏像】
国宝へようこそ「(13)東大寺」 - 東大寺には18体もの国宝天平仏が。うち10体が集まる法華堂で、ある痕跡が発見された。天平文化誕生の秘密を解き明かす。
※次号923号は2023年5月11日頃の配信予定です
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■つむじかぜ922号(風の旅行社ウェブマガジン)
発行日 :毎週1回発行
発行 :(株)風の旅行社
送信日:2023年4月27日
送信元 :(株)風の旅行社
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