つむじかぜ924号
大きな秋見つけた!
活気ある海外の街歩きを楽しもう! 号
特集1 この秋、中世の街並を歩いてみませんか?
夏のツアーも人気ですが、気候の良くなる秋のツアーも注目です。大自然の絶景もいいですが、人々の暮らしを感じるような体験も旅の醍醐味の1つです。今週は特に中世のような街並や旧市街、活気のあるバザールなど、散策が楽しめるツアーをピックアップしました。
モロッコの人気都市を訪れる
「雰囲気が良い、景観が良い、素敵な宿泊施設がある」3拍子揃ったビスクリ村に泊まる!
終了ツアー 大きなルーマニアの小さな村さんぽ6日間
伝統刺繍スザニのマーケット・ウルグットも訪問
特集2 国内講座・ツアーをピックアップ 風カルチャークラブ
まるで石楠花が海のように広がる十文字峠。信濃川水系と荒川水系の川を分ける中央分水嶺でもある三国峠。幻想的な苔むした原生林の中、この2つの峠を目指す6/3(土)発ツアー催行決定! 歩行時間も短く、初心者でも楽しめるコースです。
<日帰り講座>
★催行決定・残席あり! 地元在住・政所名積さんが案内する
地元在住・政所名積さんが案内する
★募集中! 大人の昆虫観察シリーズ
大人の昆虫観察シリーズ
★催行決定・残席有り! 田中宙さんと行く夏のジオウォーキング
ー田中宙さんと行く夏のジオウォーキングー
<国内ツアー>
★催行決定・残席有り! 登山ガイド古谷さんと石楠花の森を歩く
石楠花の森を歩く
★催行決定・残席有り! 作家・芝田勝茂さん同行
作家・芝田勝茂さん同行
★募集中! 山伏ガイド・上野勝美さんと歩く大峰奥駈道入門
《風の縁shop》お気に入りの本を「ロンヂー」で包んでみませんか?
ロンヂーは日本でいうと、着物の下の袖よけのようなもので
輪状になった布の中に体を入れ、巻きつけて着用します。
公式な民族衣装でありながら国民が日常使いをしているのが特徴で、ミャンマー人は非常に愛着を持っています。
同じ生地を探すのが難しいと言われるほど多種多様な柄や色があります。
こちらのブックカバーは落ち着いたデザインで
ありながら繊細な色使いが特徴の布を選んで制作をしました。
単行本と文庫本サイズの2枚セットとなります。
写真の(C)以外にも(D)(E)がございます。
お待ちかね! 風のイベント情報
草原でなにする? モンゴルの魅力とツアーの選び方
モンゴルってどんな国? 気候は服装は? 分かっているようで分からないモンゴル旅行のイロハをご案内します。直行便でわずか5時間程度で到着しちゃうモンゴル。どんな国なのか知りたい方も、ツアーをお探しの方も、お気軽にご参加ください。
- 日時:2023年5月25日(木) 19:30〜20:30
- 場所:オンライン開催(Zoom)
- 費用:無料
ヒマラヤ越えオンロードツアー オンライン説明会
チベットの都ラサを出発。チョモランマ(エベレスト)を始めとするヒマラヤの大パノラマを仰ぎ見て、標高5000mの峠越え。そして標高1,300mのネパール国境まで一気に降るダウンヒル。全長は約1000㎞。これこそが引率講師の丹羽さん曰く、「これを走らずに死ねるか!」という、世界のベストオブベストのサイクリングルートです。
- 日時:2023年5月31日(水) 20:00〜21:15
- 場所:オンライン開催(Zoom)
- 費用:無料
風の向くまま・気の向くまま ―第七百四十八話―
代表取締役 原 優二
ネパールの民主主義
2回に亘ってネパールの歴史を振り返ってきた。今回で3回目だが、今までのところを概観してみると、ネパールは、1768年のシャハ王朝(ゴルカ王朝)の全土統一までは、350ほどの小王国に分裂していて、マッラ王朝が8世紀ごろから台頭したが、彼らの支配はカトマンズ盆地周辺のみであったということである。丁度、大和朝廷が大和盆地を支配していた構図に似ている。
15世紀から17世紀にマッラ王朝はカトマンズ盆地内でカトマンズ、パタン、バクタプルの3王国並立時代を迎える。3王国は競い合って寺院等を建立し大いに繁栄した。文化が栄える時代は平和な証拠である。現在のネパール観光は、この時代の恩恵にあずかっている。
その後、ゴルカの地から進出してきた勢力が1768年にネパール全土を統一した。これがシャハ王朝(ゴルカ王朝)であり2008年の王制廃止まで続くことになる。これを「ネパール王国」というが、ネパールは統一されてから250年間、王朝が変わらなかった国である。しかし、1768年とは、欧州ではフランス革命直前。産業革命もとっくに始まっていた時代である。日本はまだ江戸時代。ネパール同様欧州には大分遅れをとっていたが明治維新で挽回していくことになる。
一方、シャハ王朝は、1768年の統一後30年もしないうちにチベットと戦い敗北。清の朝貢国家になってしまう。そこからまた30年弱で、今度はイギリス(東インド会社)と戦い敗北。イギリスの保護国家になる。現在もインドと中国に挟まれ顔色を伺いながら政策を決めるネパールだが、最近は、ここに米国が入ってきて複雑さを増している。さらにその約30年後の1846年にはラナ家の宰相独裁政治が始まりシャハ王家はラナ家の傀儡になり果てるが、それが100年以上も続いてしまう。
第二次世界大戦後、漸く1951年にトリブバン国王が亡命先のインドから帰国して王政復古を果たし立憲君主制を宣言した。これによって1846年から100年以上続いたラナ家の支配が終わった。ラナ家を藤原氏に見立てれば平安時代から一足飛びに明治維新へ移行したようなものだ。また、ラナ家の宰相政治を徳川幕府に見立てれば、日本に80年ほど遅れての明治維新といえよう。ネパールの近代化にとって如何にラナ家の支配が足枷になったことか計り知れない。しかし、ここからもスムーズにいかないのがネパールの難しさである。
1959年、初の総選挙が行われ、ネパール会議派(1947年結成)が勝利しコイララ政権が誕生し、立憲君主制は順調に始動したかに見えたが、コイララ政権が封建的諸制度の改革と近代化を急いだために国王と対立。トリブバン国王の跡を継いで1955年に即位したマヘンドラ国王が、1960年にクーデターを起こし、1962年、新憲法制定。政党禁止、パンチャーヤト制、ヒンズー教の国教化などを実行に移した。なんと絶対君主制に逆戻りしてしまい、それが1990年の民主化運動(ジャナ・アンドラン)まで30年近くも続く。この先は、前々回に書いたが、最終的には2008年の王制廃止、共和政樹立までいく。
私は、1988年以来、ネパールとは35年ほどの付き合いになるが、現在は、政党間の駆け引きなどあるものの漸く民主主義が根付きつつあると感じる。日本でいえば、戦後の民主主義が始まったくらいか? 経済的には高度経済成長の入り口といったところだろうか。経済的貧困を脱却するには政治的安定が欠かせない。すべては、根付きつつある民主主義をどう安定させるかにかかっている。
今週の更新情報 旅心くすぐる情報満載
お茶の間 旅空間 〜今週の気になるTV番組〜
- ▼5月20日(土)19:00〜19:45 NHKEテレ1【世界の遺跡】
地球ドラマチック「徹底解剖!古代ギリシャのアクロポリス」 - 首都アテネには、パルテノン神殿をはじめ今も壮大な建造物の遺跡がそびえる。一体どのように造られたのか。
- ▼5月21日(日)08:00〜08:25 NHK総合1【宮崎・馬】
小さな旅「いのち輝く岬で ~宮崎県 都井岬~」 - 宮崎県の最南端、太平洋に突き出す都井岬。ここには100頭ほどの「岬馬」が野生で暮らしている。
- ▼5月21日(日)19:30〜20:00 NHK総合1【ワシ】
ダーウィンが来た!「巨鳥を守れ!オジロワシレスキュー」 - 日本最大級の巨鳥オジロワシ。事故で傷ついたワシを救うのは野生動物専門の獣医師たち。
- ▼5月23日(火)23:20〜24:10 NHKBS1【トルコ】
BS世界のドキュメンタリー「刻まれた足跡 トルコと日本 友好130年」 - 世界有数の親日国といわれるトルコ。日本との間にどんな歴史があったのか。(Japonya’da turk Izleri(トルコ2021年))
- ▼5月27日(土)21:00-21:53 TBS【ブータン】
世界ふしぎ発見!「ブータン横断大冒険」 - 目指すは‘天空の城’ 標高差3000メートル以上。東西400キロの古道トランス・ブータン・トレイルの魅力。☆Bhutan Kaze Tours &Treks(通称BKT)社長兼日本語ガイドのシンゲさんがガイドしました!
※次号925号は2023年5月25日頃の配信予定です
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■つむじかぜ924号(風の旅行社ウェブマガジン)
発行日 :毎週1回発行
発行 :(株)風の旅行社
送信日:2023年5月18日
送信元 :(株)風の旅行社
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