講座名:カワセミに期待 井の頭公園でバードウォッチング初級編
2014年9月27日(土)
写真・文●三沢 織江
新しくスタートした「風の鳥日和」。初めてのバードウォッチング講座が、東京の武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭公園で開講されました。休日は人でごった返す吉祥寺も、講座開始の朝の9時では人もまばら、清々しい空気が流れています。
わたくし、バードウォッチングは初めてでしたが(探鳥という言葉も初めて知った)、まず驚いたのが、講師の峯尾雄太さんの鳥を見つける力です! 参加者の方と雑談をしていたかと思うと鳥の鳴声に反応し、サッと双眼鏡を構えます。三脚を設置していただき、レンズを覗いてみると、最初に見つけたのは色鮮やかなオシドリの雄でした(すみません、写真は撮れませんでした)。
あそこにいる!と指をさされて双眼鏡を構えてもなかなか鳥を見つけられません。双眼鏡を手にしたのは、ほぼ初めて。なかなか難しいものです。探鳥のベテランの参加者さまから、はじめから双眼鏡で野鳥の姿を追うのではなく、まずは肉眼で見つけたら野鳥から目を離さずに双眼鏡を目に当て、ピントを合わせるのよ、と教えていただいたら、ようやく見られるようになりました。
お目当てのカワセミも、もちろん見ることができました。空飛ぶ宝石と言われ青がとてもキレイなことで知られていますが、実はあの羽根は青くないとのこと! 羽の構造と光の作用によって青く輝いて見えるそうです。
長時間目の前に滞在してくれたカワセミ
とても可愛らしい
アオゲラ
ツツドリ
この日確認できた鳥は13種類。参加者の方が「今日はすごく見られた!《持ってる人》がこの中にいるのよ」とおっしゃられたくらい、探鳥を堪能できた一日だったのでした。
最後に、講師の峯尾さんからのご挨拶です。
12名ご参加頂き、秋晴れの中気持ちよい散策となり、今回のテーマはカワセミを観察しよう!でした。新宿御苑がデング熱の影響で立ち入り禁止となり代替地に変更したりとバタバタしましたが、狙いのカワセミは4~5羽が入れ替わり姿を見せてくれ、じっくりと年齢やくちばしの色、青いようで実は青くない羽根の色の不思議等を解説しながら観察、さかんに小魚を捕まえていました。
オシドリのキレイなイチョウ羽、潜水が得意なカイツブリ、アオゲラ♂のじっと休憩してる姿、旅の途中のツツドリと、観察会やハイキング、デートで賑わう園内でのんびりとたのしい散策でした。気にとめなければ景色に溶け込んでしまう鳥たちが、私たちの周りにはたくさん生活しています。
今後も日帰り講座は続々企画予定でいますので、ご都合が合う時にご参加よろしくお願いいたします。
峯尾雄太
バードウォッチング初心者の方は、まず日帰りの講座に参加してみませんか? 機材(双眼鏡等)の使い方や、観察のポイントなど、ちょっとしたコツを教えてもらえますよ。
次回の日帰り講座は11/9(日)都内唯一のラムサール条約湿地・谷津干潟で水鳥達を観察です。
【今回確認できた鳥達】*鳴声だけも含む
・オシドリ
・カルガモ
・カイツブリ
・キジバト
・カワウ
・カワセミ
・アオゲラ
・ハシブトガラス
・シジュウカラ
・ヒヨドリ
・メジロ
・キセキレイ
・ツツドリ